2024年1月4日(大発会)の前場に、昨年末比で770円安まで急落する場面がありましたが、その後は持ち直しました。
年始から日本では、石川・能登地方の地震と羽田空港での航空機衝突事故が動揺を誘う中で、米国においてはFOMC議事録(昨年12月12~13日分)を受けて、利下げに対するFRBの慎重姿勢が判明し、リスクオフムードも広がっていますが、早期利下げはもともと楽観シナリオでありますので、ダウ平均株価、S&P500は昨年末にかけての上げ一辺倒の動きだったこともあり、利益確定売りの意味合いが強く、米国市場はむしろ落ち着いています。
今週は、日本においては大きな材料となる指標の発表はなく、どちらかというと米国に目が向けられそうです。
特に米12月CPI(消費者物価指数)は、FRBの金融政策に大きな影響を与えることから注目が高まります。
一般的に、年の序盤は新規資金が入りやすいと言われていますが、1月の日経平均株価は、2001年~2023年の23年間で12勝11敗です。
ただ今年は個人による新NISA枠での買いも需給面のプラス材料になりますので、期待したい。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※MACDのパラメータ値は、短期EMAが12、長期EMAが26、MACDシグナルが9
MACD線(黄色)、MACDシグナル線(青)
日経平均株価は、昨年後半から意識されている33800円近辺にあるラインは強い抵抗線であることを頭に入れておきましょう。
今週は日本においては材料難で、米国市場に連動する動きとなりそうです。
チャート上は25日移動平均線あたりで一進一退の状況が続きそうです。
よって、レジスタンスラインを大きく上回るような展開は想定しづらく、また、下落局面があったとしても、75日移動平均線でサポートされると考えられ、このレンジ内での動きとなるでしょう。
長期トレンドを読むための200日移動平均線は上向きのトレンドを継続しており、 1月特有の新規資金流入と、新NISA需要にも支えられそうです。
<上昇要因>
・1月特有の新規資金流入
・個人投資家における新NISA枠での買い
・ローソク足が75日、200日移動平均線の上にあること
<下落要因>
・米12月CPI発表次第で、FRBの金融政策に大きな影響を与える
・急激な円高