先週は日経平均株価が半年以上抜くことのできなかった33800近辺の壁を長い日柄調整を得て、突き抜けることに成功しました。
上昇の背景には、1月特有の新規資金の流入や新NISAによる需要が下支えとなったほか、海外マネーの流入も観測されています。
今週は足元での急ピッチの上昇により、さすがに過熱感が警戒されやすいでしょう。
日本株のPERも過去平均並みの15.9倍まで戻しており、割安感も薄れています。
ただし、新NISAによる需要や海外マネーの流入によるインデックス投資絡みの商いが強い上昇につながっており、実需の買いが強く、先高期待は依然として強そうです。
よって、今後は市場の過熱感から株価が一時的に下落する局面があれば、押し目狙いの好機になりそうです。
今週予定されている経済指標は、国内外ともに相場に大きな影響を与えるようなものはないものの、国内では1/18(木)の機械受注や、1/ 19(金)の消費者物価指数(CPI)に注目したい。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示 ※RSIのパラメータ値は14
日経平均株価は、昨年後半から意識されていた33800円近辺にあるレジスタンスラインが逆に、強いサポートラインとして機能することを頭に入れておきましょう。
チャート上は25日移動平均線も上向きており上昇トレンドにはあるが、先週の大幅上昇で、RSIは買われすぎと判断することができる70%を超えており、他オシレーター系の指標も概ね過熱感を示しています。
よって、米国市場にもよりますが過熱感を解消するような下落の可能性もあり、窓を埋めるような動きになることも想定した方が良さそうです。
ただ、33800近辺のサポートラインでは、買いが入りやすく絶好の押し目買いとなるでしょう。
<上昇要因>
・1月特有の新規資金流入
・個人投資家における新NISA枠での買い
・ローソク足が25日、75日、200日移動平均線の上にあること
<下落要因>
・RSIをはじめとしたオシレーター系指標において、買われ過ぎの水準にある
・日本株のPERは15.9倍と過去10年の平均で、割安感は薄れた
・1/12(金)のローソク足が十字線となり、短期的なトレンドが反転する可能性がある