先週の日経平均株価は36000円を挟んで、日本株は断続的な売り圧力に押されながらも底堅さを見せました。
米国株相場が、ダウ平均が最高値を更新するなど非常に強い相場であることも日本株相場を支えています。
先週のFOMCでは4会合連続で政策金利が据え置かれた一方で、パウエルFRB議長は今後の見通しについて、3月の利下げ開始の可能性は高くないとする見解を表明していますが、今年は、利下げ局面にあることには変わりはなく、米国株相場は安堵が拡がっている一方で、ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)が赤字決算で連日の大幅安となり、地銀への懸念がくすぶっており、銀行ショックが再燃しつつある点には注意が必要です。
今週は、引き続き日本企業の10~12月決算発表が山場を迎え注目が集まります。
個別では、ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の影響で、高配当で人気を集めていたあおぞら銀行(8304)が決算発表を受けて急落するような場面もあり予断を許しません。
海外市場では、米国で1月ISM非製造業景気指数や12月貿易収支などがあります。
また、中国の1月CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)などにも注目が集まりそうです。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
日経平均株価は、昨年後半から意識されていた33800円近辺にあるレジスタンスラインが逆に、強いサポートラインとして機能することを頭に入れておきましょう。
RSIが買われすぎと判断できる70%近辺を下回りましたがもう少し日柄調整があった方が更なる上昇が見込めそうです。
下落する場合の下値目途としては、25日移動平均線がサポートしますので目安としていいでしょう。
引き続き、25日、75日、200日移動平均線すべてが上向きており強い上昇トレンドにはありますので、堅調な米国相場が牽引役となり、高値圏でもみ合いながらも堅調に推移しそうです。
<上昇要因>
・日本企業の10~12月決算が良かった場合。
・堅調な米国株相場。
・ローソク足が25日、75日、200日移動平均線の上にあり、移動平均線が全て上向いていること
<下落要因>
・日本株のPERは過去10年の平均値にあり、割安感は薄れている
・外国人投資家による、日本株買いの鈍化