東京映画記者会主催の
「第66回ブルーリボン賞」授賞式が8日、
東京・内幸町のイイノホールで行われ、
映画「怪物」で主演を務めた
黒川想矢さんが新人賞を受賞されました。
映画初出演での受賞に、黒川さんは
緊張のあまり一瞬固まってしまう場面も。
しかし、その後は堂々とした姿勢で
感謝の言葉を述べ、会場を魅了しました。
黒川さんは、自身の撮影時の心境や
共演者への感謝を率直に語り、
ステージ中央で一周するという
儀式的な動作も交えながら、
温かい雰囲気を作り出しました。
その新人らしからぬスピーチに、司会の
二宮和也さんも驚きの表情を見せました。
1950年に設立された東京映画記者会が
毎年選定するブルーリボン賞は、
日本映画界で最も権威のある賞の一つです。
黒川さんは、是枝裕和監督が
脚本・監督を務めた映画「怪物」で、
殺人事件の容疑者となった少年と
その家族の姿を繊細に演じ、高い評価を得ました。
助演男優賞を受賞した佐藤浩市さんも、
黒川さんの姿勢を称賛。
「自分で書いたものをしたためて、
ここに来たことはまじめで素晴らしい。
おめでとう」と祝福の言葉を贈りました。
これらの交わされた言葉や表情は、
若手俳優の躍進と、先輩俳優からの
温かいサポートの絆を感じさせるものでした。