『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』などで知られる
漫画家の鳥山明氏が
急性硬膜下血腫のため亡くなったことが
報告された。
享年68歳。
1955年4月5日に愛知県で生まれた鳥山氏は、
1974年に県立工業高校のデザイン科を卒業し、
広告関係のデザイン会社にデザイナーとして入社。
その後、1977年にデザイン会社を辞め、
1978年に『週刊少年ジャンプ』の
読切作品『ワンダー・アイランド』で
漫画家デビューした。
関連書籍によると、
漫画家になったきっかけについて、
最初はお金目当てだったと
インタビューで明かし、
「たまたまマンガを募集してたから、
応募してみたんです、あとは意地です」
と語っていた。
鳥山氏が有名になったのは、
1980年に始まった『Dr.スランプ』
という連載。
この漫画は、
自称天才科学者の則巻千兵衛と、
千兵衛が作り出したアンドロイドの
アラレちゃんが繰り広げる楽しいギャグ漫画で、
1981年にはテレビアニメ化され、
アラレちゃんは大人気のキャラクターになった。
さらに、1984年には
『DRAGON BALL』の連載が始まり、
後に大ヒット。
主人公・孫悟空が、
7つ揃うとどんな願いも叶うという
ドラゴンボールを巡る大冒険を
描いた物語は人気を博し、
コミックスは全世界で
2億6000万部以上売れている。(2024年1月時点)
『DRAGON BALL』は1986年にアニメ化され、
その後数々の映画も公開されている。
2013年には、
第40回アングレーム国際漫画祭の
40周年記念特別賞を受賞。
2019年には、
フランス芸術文化勲章シュバリエを受章。
2023年8月には、
冒険ファンタジー作品『SAND LAND』が映画化され、
アメリカなどでも上映され、
北米最大規模の映画祭・ファンタジア国際映画祭で、
審査員特別賞を受賞するなど、
世界的にも高い評価を受けている。
葬儀は親族だけで行われ、
「静謐を望む本人の意向により、
ご弔問・ご香典・ご供物・ご献花その他は
ご辞退申し上げます」とのこと。
また、お別れの会などについては未定であり、
決まり次第発表されるようだ。