先週は、11日に一時1000円超の下落もあり急激な円高で利益確定売りが先行したが、その後は25日移動平均線を下支えとし、為替も円安に切り返したことなどから一進一退の攻防となりました。
日経平均株価の上昇相場を牽引してきた半導体関連株からの資金離れが目立ち、上値を重くしているが、全体的には底堅いイメージです。
今週は、日米ともに金融政策の発表があります。
まずは、18、19日の日銀金融政策決定会合が注目で、マイナス金利の解除、長短金利操作(イールドカーブコントロール/YCC)を撤廃、ETF買い入れ終了などの発表が予想される。ただ、これらの金融政策の修正は先週のマーケットに概ね織り込まれたとみられ、ポイントは会合後の植田総裁の会見に絞られそうです。会見で追加的な利上げへの強い意志が示されるようなことがあれば、下落することも想定できるが、さすがにマーケットと対話しながら慎重に進めるとみる。
米国では、19、20日FOMCがあるが政策金利の据え置きが予想されており、現段階で想定されている年3回の利下げに対してFRBが維持するかなどが注目です。
上記に記載したような想定したシナリオ通りであれば、今週はイベント通過で上値を軽くなりそうです。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
日経平均株価のチャートは、25日、75日、200日移動平均線すべてが上向きており引き続き強い上昇トレンドで、非常に強い相場であります。
但し、RSIは買われすぎと判断できる70%以上を推移していたが、先週の下落でいったんは過熱状態がなくなっています
25日移動平均線が引き続き、意識されるラインとなるが、大きな下落があった場合は、36900円あたりのサポートラインや、75日移動平均線となります。
<上昇要因>
・米国株市場の非常に強い相場
・イベント通過による安心感
・25日、75日、200日移動平均線が全て上向いていること
<下落要因>
・金融政策で想定以上の引き締め策が発表された場合
・日本株のPERは約17倍となっており割安感は薄れている
・急激な円高