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先週は、日銀が異次元の金融緩和を終了し、金融政策の正常化に動きました。ただ、マイナス金利は解除されましたが低金利は続くとの見方から市場には安心感が広がりました。
また、米国では米連邦準備理事会(FRB)が、5会合連続で政策金利を据え置いたものの、年内に3回の利下げを行う方針を維持したことが好感され米国株は上昇。
日米共にイベントも通過し、為替も円安に推移したことから日経平均株価は大幅に上昇し、4万円を回復。
TOPIXも1989年末の最高値(2,884.80円)まであと少しで、最高値更新まで時間の問題となっています。

今週は、3月28日の配当権利落ち日を過ぎると新年度相場入りとなりますが、日経平均株価の配当権利落ち分は240円ほどで、その下落分を早期に埋めるかどうかに注目が集まります。
もともと3月は年金の持ち高調整売りが出やすい上、日経平均の銘柄入れ替えに伴う換金売りといったネガティブなイメージがありますが、これらの通過後は値が軽くなるため、期待したい。

ただ、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの需給環境が良好なため、押し目狙いの買い意欲は非常に強いと予想します。

さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14

日経平均株価のチャートは、25日、75日、200日移動平均線すべてが上向きで、引き続き強い上昇トレンドで、非常に強い相場であります。
但し、RSIは買われすぎと判断できる70%以上となっており、再び買われ過ぎの水準にあるため、想定していないネガティブなイベントが起こった場合は急落もありえます。
25日移動平均線が引き続き、意識されるサーポートラインとなる。

<上昇要因>
・米国株市場の非常に強い相場
・イベント通過による安心感
・新年度入りで値が軽くなる
・25日、75日、200日移動平均線が全て上向いていること

<下落要因>
・日本株のPERは約17倍となっており割安感は薄れている
・急激な円高
・オシレーター系の指標はほぼ買われ過ぎの水準にある