先週の日経平均株価は、GW中で日本企業の決算発表における株価の変動はありますが、日経平均株価に与える寄与度の高い銘柄が今週以降の発表となるため、大きな変動はないものの、どちらかというと戻り基調にありました。
やはり、直近の注目は為替動向であり、日本時間の5月2日早朝に、米ドル円は1ドル157円台から一時153円台まで円が急騰し、1時間足らずで4円程度も動くのは、4月29日と同様で、政府・日銀による円買いの覆面介入が実施されたと考えられる。
介入は、一般的には一時的な抵抗に留まることが多いため、直ぐにこの先円高トレンドになることは考えられないが、目先は4月29日の160円がレジスタンスラインとして意識されやすくなりました。
現時点においては、日銀では最短で9月に追加利上げを行うことが予想され、米国のFRBは同じく9月に利下げを行うことが予想されています。
よって、この予想が現実的になってくれば、ドル高円安の動きは収まり、円高に反転する可能性が高まると考えます。
さて、日本企業の決算発表は、今週から最盛期となります。
5月8日には時価総額No1のトヨタ自動車(7203)が発表されますし、5月10日には東京エレクトロン(8035)をはじめ、約640社の決算発表を控えており、非常に注目の週となります。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
RSIが効いています。昨年10月上旬では売られ過ぎと判断できる30%あたりで下げ止まり、その後反転。また、4月19日に同じく30%あたりまで下がったあとに反転し、現在50%まで戻しています。
また移動平均線においては、75日線を上回る勢いとなっており、25日線も射程圏内となっています。
25日線が抵抗線として意識されやすいですが、抜ければまた強い上昇トレンドに戻る可能性が高くなります。
逆に下落した場合の下値は、4月19日に付けた36700円台となります。
<上昇要因>
・引き続き、堅調な米国株相場
・本格化する企業決算への期待
・ローソク足が200日移動平均線の上にあり、長期的な上昇トレンドは変わらず
<下落要因>
・企業決算による今期見通しが想定外に悪い場合
・半導体セクターの大幅下落
・想定外の為替変動