化粧品大手のコーセーは、顧客一人ひとりの
体に合わせた美容商品の開発を目指し、
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用した
新しい事業展開を発表した。
この取り組みは、医療用iPS細胞の専門企業
であるアイ・ピース社と、iPS細胞からの抽出
成分を提供するレジュ社との技術提携によって
支えられる。
提携により、顧客の体細胞から採取したiPS
細胞を用いて、個別に合った美容商品を提供
することが可能になる。これにより、一人
ひとりの肌質やニーズに応じた効果的なケアが
実現されるとしている。また、美容皮膚科など
の医療機関を通じて販売され、医師の管理の下
で提供されるため、安心して利用できる点も
利点とされている。
この取り組みによって同社は、多様性が尊重
される社会において、顧客に本当に合った
価値を提供することを目指す。具体的には、
今年中に実証実験を開始し、2026年までに
数百人規模で展開する予定だ。価格は、高級
化粧品と同等のものを想定しており、1年間の
定期購入モデルで提供される。
よりパーソナライズされた美容商品の登場に
より、顧客の美容ニーズに新たな解決策を提供
することが期待されている。
iPS細胞を用いたパーソナライズ美容商品に向けて コーセー、アイ・ピース、レジュが技術提携 ~ “わたしだけ”の美容商品を目指して実証実験へ ~