新たに旗揚げした女子プロレス団体「マリー
ゴールド」が早くも試練を迎えている。
団体のエースであるジュリアが、5月20日の
旗揚げ戦で右橈骨遠位端骨折という重傷を
負い、長期欠場することが発表された。これを
受けて、元WWEレスラーのSareee(サリー)
が団体を引っ張る役目を担うことになった。
旗揚げ戦のメインイベントでは、Sareeeは
「大怪獣」ボジラとタッグを組み、ジュリアと
林下詩美を撃破。約5年ぶりの再会となった
ジュリアから堂々の3カウントを奪い、7月13日
に東京・両国国技館でのシングルマッチが
決まっていた。しかし、この試合中にジュリア
がボジラの強力な攻撃を受けて負傷し、試合
続行不可能となった。
試合後のインタビューでSareeeは、「ジュリア
とのシングルマッチにつなげたかったので、
ツートップに勝っておきたかった」と試合を
振り返りつつも、ライバルの欠場にはショック
を隠せなかった。しかし、「折れてる状態で
試合をしていたジュリアはすごい。全然
気づかなかった。完治させてもらうしかない。
万全の状態で再戦したい」とエールを送った。
ジュリアは21日、都内の病院で右橈骨遠位端
骨折と診断された。彼女は、「まさかこんな
ことになるなんて…悔しいですね」と語り、
5月26日の新木場1stRING大会の欠場も発表
された。ジュリアはトークイベント
「週プロトーク EXTRA」に出演し、ファンに
ギプスを巻いた右腕を見せながら
「折れました。骨折でした。昨日、
試合始まってすぐでした」と告白した。
ジュリアは試合中、ボジラに林下詩美と共に
投げられた際に負傷した。「やっちゃったかも
しれません。でも私はジュリアなので。大丈夫
だと思う」と語ったものの、結果的に試合中の
大けがで28分6秒を戦い抜いた。
この大きな試練に対して、ジュリアは「やれる
ことは全部やります。前説でもなんでもやる」
と団体のために全力を尽くす意志を示した。
そして、7月13日のSareeeとのシングルマッチ
には間に合わせるとファンに約束した。
Sareeeも新団体を引っ張る決意を固め、
「ジュリアから『マリーゴールドの選手にお前
の戦いを教えてやってくれ』とお願いされた。
エースがいないのは大変だが、だったら私が
エースになってやる」と宣言。5月26日の
新木場大会からも継続参戦を決め、団体を
けん引する覚悟を見せている。
5月26日から新シリーズがスタートする
「マリーゴールド」。ジュリアの不在という
試練を乗り越え、Sareeeとともに団体が
どのように進化していくのか注目だ。