6月11日、都内で行われた映画
「はたらく細胞」(武内英樹監督、12月公開)
の製作発表会に、永野芽郁と佐藤健が登壇し、
同作でダブル主演を務めることが発表された。

本作は、講談社「月刊少年シリウス」で連載
された清水茜氏による人気ファンタジー漫画を
実写化したもので、数十兆個もの細胞が人間の
体内で働く様子を擬人化し、体の仕組みや細胞
の働きを「バトル」として描く作品である。
永野さんは赤血球役を、佐藤さんは白血球役を
演じる。

18年のNHK連続テレビ小説「半分、青い」
以来、約6年ぶりの共演となる二人。佐藤さん
は「間違いなく我々の代表作になる」と
断言し、原作を読んでその世界観に魅了された
という。彼は「白血球と聞いてイメージはすぐ
湧きました。このために俺は俳優を
今まで頑張ってきたんだと」と語り、
「集大成です!」と力強く宣言した。

一方、永野さんは、赤血球役について
「マネージャーさんから『赤血球の役が来て
いますけど…』と言われ、最初は何のことか
わからず、『誰が?私が赤血球をやるの?』と驚きました」と明かし、「最初で最後の
赤血球役になると思って、撮影を楽しみに
していました」と語った。

製作発表会では、世界最小の1ミリメートルのポスターも披露され、記者たちは顕微鏡を
使ってそのポスターを覗き込んだ。永野さんが
「これ、すごっ!」と驚きの声をあげると、
佐藤さんは「ありがとうございます。そういう
リアクションが欲しかったんです。皆さんも
見習ってくださいね」と場を盛り上げた。この
ポスターはギネス世界記録™にも申請予定で、
佐藤さんは「俺、ギネスは初めてかも…」と
言い、永野さんも「私も」と興奮気味に
応えた。

映画の中で佐藤さんは白塗りの顔に白い帽子を
身に着け、外敵から体を守る白血球を演じる。
そのため、アクションシーンにも挑戦した。
佐藤さんは「子ども向けの作品だからこそ、
アクションは本格的な方が映画としてメリハリ
がついて面白いのでは?」と考え、「るろうに
剣心」シリーズでタッグを組んだアクション
監督の大内貴仁さんを提案し実現した。
「『るろうに剣心』以上のアクションを
見せないと自分がやる意味がないなと、
けっこう頑張ったんですよ」と自信を
のぞかせた。

永野さんと佐藤さんは互いに相手の役柄や
演技に対する賛辞を送り合い、佐藤さんは
「永野さんの赤血球役はぴったりはまって
いる」と称賛し、永野さんも「佐藤さんの
白血球役はすごく真剣で、面白かった」と
語った。

映画「はたらく細胞」は、日本全国25都市で
ロケが行われ、総勢7500人のエキストラが
参加した。武内監督は「内容は間違いない。
あとはいかにヒットするか。こういう映画が
ヒットして欲しい、そういう世の中であって
欲しい」と語り、作品への自信と期待を
寄せた。