東京都知事選の選挙戦は7月7日の投開票まで1週間を切り、候補者たちは最後の追い込みをかけている。無所属新人の田母神俊雄氏(75)は、6月30日に練馬区の都営大江戸線光が丘駅周辺で街頭演説を行い、「都民税を減らして、若い人たちの実質所得が増えるようにしていきたい」と訴えた。
田母神氏は、若者層へのアプローチも積極的に行っている。6月25日には新宿・歌舞伎町でホステスやバーテンダーら約100人と交流し、「若い人が選挙に行ってくれれば、私も可能性が出てくる」と語った。田母神氏は若者世代への浸透を図る戦略を続けており、聴衆との握手や直接対話を通じて支持を広げている。
田母神氏の政策提言
田母神氏の政策は多岐にわたる。演説では、住宅手当を増やした企業に対して法人税を減額する政策を紹介し、「東京都の少子化を改善するために、所得を上げて結婚する人を増やす」と述べた。また、財源確保策について「都が使っている無駄予算を削る」として、外国人への生活保護費支給を「即刻やめたい」と強調した。
さらに、ソーラーパネル設置義務化反対や神宮外苑の再開発中止、「誇りと自信を持った日本人を育て上げたい」と教育政策の転換も訴えた。これらの政策は、都民の生活向上や東京の未来を見据えたものであると説明している。
うつみさとる氏との共闘
一方、うつみさとる氏は自身のブログで、田母神氏との電話対談について報告している。6月29日の朝に行われた電話対談では、ワクチン行政に対する反対意見で一致し、共闘することで合意した。うつみ氏は都知事選を「庶民、都民、国民の生存闘争」と位置づけ、既得権益者や全体主義、共産主義者への対抗を強調している。
うつみ氏は支持者に対しても、思想の違いを超えて共通の目的を達成するために共闘を呼びかけている。彼のブログでは、「今のままの日本では生活があまりにも脅かされる」という危機感から都知事選に出馬した経緯を説明し、支持者に対して引き続きの支援と理解を求めた。
選挙戦終盤に向けた展望は
東京都知事選の投開票日が迫る中、田母神氏は若者層への支持を固めるための活動を続け、具体的な政策提言を通じて有権者にアピールしている。都民の生活や未来を託すべき候補者として、誰が支持を集めるかは投開票日まで予断を許さない状況だ。