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田母神俊雄、東京都知事選に向けて熱弁 - 「実行力は一番に決まっている」

元航空幕僚長の田母神俊雄氏が東京都知事選に立候補し、7月2日の午前中に杉並区のJR高円寺駅前で街宣活動を行った。田母神氏は熱弁を振るい、様々な問題について自身の見解を述べている。

明治神宮外苑の再開発に反対

田母神氏は、現在進行中の明治神宮外苑の再開発事業について意見を述べた。この再開発計画は、新宿区を含む一帯の森を一部伐採し、ビジネス拠点を建設するというものである。田母神氏は、「神宮外苑の森は都民にとって神聖なものであり、一時的な利益のために切るべきではない」と強く訴えた。この計画に対する懸念は、多くの都民や環境保護団体からも上がっており、再開発によって失われる自然環境や文化的価値に対する反対意見が多い。

外国人優遇策の見直し

加えて、田母神氏は外国人優遇策に対する見直しも強調した。具体的には、都営アパートに多くの外国人が入居している現状を指摘し、「日本人がなかなか入れない」と述べた。さらに、外国人への生活保護支給についても「やめたい」と発言した。日本の生活保護制度は、生活に困窮する人々に最低限の生活を保障するものであるが、外国人に対する支給が議論を呼んでいる。田母神氏は、外国人の生活保護受給者が増加していることを問題視し、日本人優先の政策を推進する考えを示した。

先の大戦と歴史教育の重要性

田母神氏はまた、先の大戦についても言及した。彼は、第二次世界大戦中、白人国家が有色人種の国々を植民地化していた状況に対し、日本の先人たちが立ち向かったことを評価した。田母神氏は、「日本が敗戦したものの、その結果として多くの国々が独立し、人種平等の世界が実現した」と述べ、先人たちの功績を強調した。これに関連して、田母神氏は歴史教育に力を入れる考えを示し、次世代に正しい歴史認識を伝えることの重要性を訴えた。

健康状態と選挙への意欲は

現在75歳の田母神氏は、自身の健康状態についても言及し、「ピンピンしている。多くの皆さんから『とても75歳には見えない。どうみても74歳だ』と言われる」と冗談を交えながら健在ぶりをアピールした。さらに、「主要候補は4強といわれて、私が一番弱いらしいが、実行力は一番に決まっている」と述べ、強い意欲を示した。田母神氏のユーモアを交えたスピーチは、多くの聴衆の笑いを誘い、場を和ませた。

熱弁40分、演説後の感想

演説中には、陣営スタッフが何度か所定の時間が過ぎたと知らせる紙を掲示したが、田母神氏は約40分間熱弁を続けた。演説後の産経新聞の取材に対して、「ちょっと長かったかな。いつも短いんだけど、熱が入っちゃった」と述べ、自身の演説が予定より長引いたことを振り返った。また、冗談についても「みんな笑っている。受けはいい」と語り、聴衆からの反応に満足している様子だった。

田母神氏の主張には賛否両論があるが、東京都知事選に向けた意欲と熱意、またSNSを活用した積極的な広報活動により、多くの世代からの注目を集めているようだ。今後の選挙戦において、田母神氏の政策提言がどのように受け入れられるかが注目される。