2014年7月8日の横浜アリーナ公演をもって解散した女性アイドルグループ、BiSの1期メンバーが、解散から10年を迎えた2024年7月8日に東京・歌舞伎町のシネシティ広場で一夜限りの復活フリーライブを行った。
BiSは2010年に結成され、ビンタ会や罵倒会などの特典会で話題を集め、一躍ブレイクした異端児アイドルグループである。この日のライブには、解散ライブのメンバー6人が再集結し、集まった3000人のファンの大歓声に包まれる中、代表曲「FiNAL DANCE」などを披露した。
当初は9曲を予定していたが、人が集まりすぎて安全確保が困難となったため、急遽7曲で終了した。この出来事は、BiSの変わらぬ人気を証明する形となった。
MCでは、「BiSです! よろしくお願いします!」とそれぞれ自己紹介を行い、メンバーのファーストサマーウイカ(34)は、「いくぞ新宿~!」と熱いシャウトで盛り上げ、「今日という日を1年前から楽しみにしていました!」と喜びを表現した。
イベントは、同グループやBiSHを手掛けた株式会社WACK代表取締役の渡辺淳之介氏(39)の提案で決まったという。ウイカは「メンバーが全員揃っていることがうれしいです。ありがとうございます」と涙声で感謝を述べ、「私も世界をどんどん広げて、皆を背負っていけるところまで行きたい」とグループ愛を炸裂させた。
ライブ後、メンバーのテンコは「現実味がなかったけど、10年前に戻ったような気持ちになれてすごくうれしかった」と笑顔を見せ、カミヤサキは「ステージに立った瞬間、ファンの皆さんの姿を見て自然と涙がじわっと」と振り返った。古正寺恵巳は「10年前解散したときとはまた違った、新しい解散の日みたいな気持ち」と述べた。
BiSは、スクール水着での客席ダイブや全メンバー丸坊主でのPVなど、インパクトのあるパフォーマンスで注目を集めてきた。10年ぶりに再集結した今回のライブは、ファンだけでなく、BiSのメンバーにとっても特別な日となったことだろう。