NHKは8月1日、来春から放送される連続テレビ小説「あんぱん」の主要キャストを発表した。このドラマは高知県香美市出身の漫画家、やなせたかし氏の夫妻をモデルにしており、やなせをモチーフにした「柳井嵩(やないたかし)」とその家族の物語である。
松嶋菜々子と二宮和也が出演
やなせたかしの両親役には、松嶋菜々子と二宮和也が決まった。松嶋は、教養豊かで勝ち気な母、登美子役を演じる。松嶋は「夫を早くに亡くし、子ども2人を親類に預けて暮らした期間があると伺いました」と語り、「やなせさんの家族愛や人生観をより深く理解しながら大切に演じたい」と決意を述べた。
一方、二宮は文学や絵に造詣が深い新聞社勤めの父、清を演じる。清は海外赴任時に病死し、物語は清が既に他界しているところから始まる。二宮は「共演者と柔らかい作品を作っていけたらと思います。高知に行くことがあるならじっくり堪能したい」とコメントした。
主なキャスト
ヒロインの朝田のぶを演じるのは今田美桜、嵩を北村匠海が担当する。また、嵩の弟・千尋を中沢元紀、嵩兄弟の育て親となる伯父・寛を竹野内豊、伯母・千代子を戸田菜穂が演じる。戸田は「やなせたかしさんの心の襞を育んだ女性。心して演じたい」と意気込みを語った。
高知出身者も抜擢
さらに、高知県南国市出身の瞳水ひまりが柳井家を献身的に支える女中役を務めることが発表された。瞳水は「決まった時は、故郷に恩返しができると本当にうれしくなりました。高知の空気や人柄を伝えたい」と抱負を語った。