人気アイドルグループ・乃木坂46は、9月4日、東京・明治神宮球場で『真夏の全国ツアー2024』の最終公演を開催した。ツアーは7月に始まり、大阪・京セラドーム、愛知・バンテリンドームを巡り、全7公演で約26.5万人を動員する大規模なものであった。
センターとしてのプレッシャー
5期生の井上和(19)は、2年連続でツアーのセンターを務めた。ライブ終盤のMCで、彼女はツアーに対する思いを語り、「去年と同じセンターポジションに立つのは正直怖かった」と胸の内を明かした。昨年のパフォーマンスを超えるべきプレッシャーや、成長した姿を見せなければならないという強い意識から、楽しむことが難しい瞬間もあったという。
しかし、メンバーからの励ましに救われたことも告白。「ずっと頑張り続けるのは辛いことだから、逃げてもいいんだよ」と言われたことで、心が軽くなり、乃木坂46の温かさを再確認したという。井上は「乃木坂46のためなら私は何だってできる」と強く宣言し、ファンやメンバーとの絆を改めて感じたことを語った。
ファンへの感謝、そして涙のWアンコール
井上はライブ中、ファンとの思い出を振り返り、「皆さんと過ごした夏は最高に楽しく、キラキラしていました」と感謝の気持ちを表明。そして、ライブは本編を終え、アンコールが終了したかに見えたが、ファンの「乃木坂46」コールが止まず、Wアンコールが実現。井上は号泣しながら再登場し、もう一度「チートデイ」を披露。曲中のセリフ「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えて、ファンに感謝を伝えた。
Wアンコールの後、井上は「本当に楽しくて、幸せでした」と涙ながらに語り、メンバーたちも感極まって涙を流した。特に小川彩と池田瑛紗も「心が満たされすぎて、涙が止まらなかった」と感謝の気持ちを表現した。
ツアー完走と未来への意気込みは
このツアーは、2019年以来5年ぶりとなるドーム&スタジアム規模の全国ツアーであり、台風の影響が心配される中、無事に神宮球場での3日間公演を完走。キャプテンの梅澤美波は、「今年も無事に公演を終えられたのは、皆さんの愛が空まで届いたおかげです」と笑顔で語った。
ツアー最終日には460発の花火が打ち上げられ、会場は最高の盛り上がりを見せた。井上は「このツアーを通じて、皆さんに成長した姿を見せられたと思います。これからも乃木坂46を全力で支えていきたい」と決意を新たにし、ツアーの幕が下りた。