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日向坂46、宮崎の「ひなたフェス」で新曲披露 - 全国ツアー最終公演が東京ドームに決定

アイドルグループ・日向坂46が9月8日、宮崎のひなたサンマリンスタジアムで「ひなたフェス2024」の2日目を迎え、約4万人の観客を魅了した。このスタジアムはプロ野球のキャンプ地として知られ、スポーツ以外のイベントが行われたのは今回が初めてである。またグループは、2度目となる東京ドーム公演の開催を発表し、会場を大きな歓声に包んだ。

浴衣姿で彩られた「ひなたフェス」

ライブは、強い西日が差し込むスタジアムに浴衣姿のメンバーたちが登場する場面からスタートした。松田好花の和太鼓の演奏に合わせ、メンバーたちはパフォーマンスを披露。キャプテンの佐々木久美が「ひなたフェス2日目、始まるよ!」と観客に呼びかけると、会場は熱狂的な歓声で応えた。デビュー曲「キュン」のパフォーマンスでは、客席に向けてウォーターキャノンが発射され、空に虹がかかる演出もあり、観客をさらに盛り上げた。

「日本のひなた」宮崎

日向坂46と宮崎県との関係は2019年に始まった。宮崎が「日本のひなた」と呼ばれることに由来し、メンバーの佐々木美玲がテレビ番組内でフェスの企画を提案したことがきっかけだ。それ以来、日向坂46はさまざまな番組ロケやイベントを通じて宮崎との絆を深め、2024年には「みやざき大使」にも任命された。

今回の会場であるひなたサンマリンスタジアム宮崎は、野球の聖地として知られているが、自然保護のためにこれまでスポーツ以外の用途で使用されたことはなかった。河野俊嗣宮崎県知事は「新たな歴史がこのスタジアムに刻まれました」とコメントし、フェスの成功を称えた。

自然災害の被害を受けた宮崎で復興を祈念

フェス開催に先立ち、宮崎県では9月初めに大地震や台風などの自然災害が発生した。佐々木久美は「宮崎の皆さんがこのフェスを受け入れてくださったことに感謝し、1日も早い復興を祈ります」と語り、深い感謝の意を示した。

サプライズ発表と感動のフィナーレ

アンコールでは新曲「絶対的第六感」を披露し、ファンを驚かせた。また、全国ツアーの開催と、その最終公演が東京ドームで行われることが発表された。佐々木久美は「ここ宮崎から東京ドームに行きます!」と意気込みを語り、会場から大きな拍手が巻き起こった。最後に披露された「約束の卵」では、ファンのペンライトが虹色に輝き、フェスは感動のフィナーレを迎えた。

地元とのコラボやクリーンイベントも実施

「ひなたフェス」は単なるコンサートにとどまらず、宮崎県の地産地消や環境保護を目的としたイベントも併設されていた。会場では地元企業や自治体が出店し、地元高校の吹奏楽部もパレードに参加。翌日にはごみ拾いなどのクリーンイベントも実施され、SDGsに貢献する取り組みも行われた。