韓国の人気女性グループNewJeansのメンバー、ハニ(20)が15日、韓国国会の環境労働委員会に参考人として出席し、所属事務所におけるいじめについて証言した。この異例の出席は、所属事務所内でのいじめ問題が社会的に注目される中で行われたもので、韓国内外の関心を集めた。
所属事務所内でのいじめ疑惑とハニの証言
ハニは、所属事務所ADOR(アドア)の親会社HYBE(ハイブ)の幹部から、一度もあいさつを返されたことがなく、「会社が私たちを嫌っていることを確信した」と語った。また、他のグループのマネジャーが、ハニのあいさつを無視するよう指示していたことも明かした。この証言は、ハニが9月にライブ配信でいじめを受けていると暴露したことをきっかけに、国会に多数の調査要求が寄せられたため、国政監査の場で行われた。
国会での証言に至る経緯
ハニは白いシャツにレッドワイン色のバッグを肩にかけて国会に姿を現し、多くの報道陣に囲まれながら、環境労働委員会に出席した。委員会では「NewJeansの職場内ハラスメントの件について詳細を調べたい」との委員長のコメントから会議が始まり、ハニは涙ながらに問題を訴えた。
ハニは証言の中で「こうした問題は、私がここに出なければ無視され、なかったことにされる恐れがある」とし、「若い人や練習生に今後、同じことが起こらないようにするためにも、あえて出席した」と述べた。また、所属事務所の雰囲気について「複雑で、言葉では説明が難しいが、やられた人にしかわからない感覚だ」と語った。
芸能界の職場環境問題に関する影響
今回のハニの証言は、韓国の芸能界における職場環境問題に一石を投じるものとなった。若手アイドルによる国会での証言は異例であり、これを契機に所属事務所の対応や芸能界全体の労働環境に対する社会的な議論が一層活発化することが予想される。