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ハローキティ50周年記念展が東京で開催 - キティのリボンに秘められた想いも

サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」が、11月1日に50周年を迎えた。これを記念し、東京国立博物館にて「Hello Kitty展」が開催されている。50年にわたり愛され続けるキティの魅力が、展示を通じてファンに届けられる。この展示は2025年2月24日まで続き、その後全国を巡回する予定である。

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世界的に愛される「友情と思いやり」の象徴

ハローキティは、世界中で「かわいい」文化の代表的存在として親しまれてきた。毎年、約5万種の関連グッズが130か国以上で販売され、サンリオの主要キャラクターとして長年にわたり収益を支えている。サンリオの秋山有子取締役は、「ハローキティは今後も進化し、挑戦し続ける」としつつ、「友情と思いやりの象徴であり続ける」とコメントしている。

リボンに込められた思いとは

ハローキティといえば、トレードマークの赤いリボンが特徴だ。このリボンには「なかよしのしるし」という意味が込められており、ファンや友人、家族との「心と心を結ぶ」象徴としてデザインされた。リボンは左右対称ではなく、右側がわずかに小さくなっているという細かな工夫が施されている。

また、キティの双子の妹ミミィは右耳にリボンをつけていることで、キティとの識別が可能となっている。このデザインは、双子である2人を間違えないようにするための工夫だという。

「ギャル」文化に影響を与えたキティのデザイン

デザイナーの山口裕子氏によれば、ハローキティがリボン以外のモチーフを取り入れたのは1994年のことだ。当時、ハイビスカスの花飾りを頭に付けたキティをデザインした際には、ギャル文化に影響を与えたともされ、渋谷の若者たちがキティを真似たというエピソードもある。この後もギャルファッションが盛り上がり、キティはさまざまなコスプレデザインを取り入れて進化を遂げた。

ピンクのキティ:ファッションブランドからのインスピレーション

1980年代には低迷期を迎えていたハローキティだが、山口氏がトレンドを反映させることで再び注目を集めるようになった。ファッションブランド「MILK」から「ピンクの時代が来る」というアドバイスを受け、キティもピンク色のデザインを採用。これにより、従来の子供向けだけでなく、幅広い世代に支持されるようになった。

50周年記念の特別号外を配布

ハローキティの50周年を祝して、産経新聞は「ハローキティ50周年特別号外」を発行し、東京、大阪、京都の主要駅で無料配布した。特別号外には、キティの50年の歴史を振り返る内容や、コラボレーション企業からのメッセージが掲載されている。また、東京本社版の朝刊では特別なラッピング広告も展開され、駅やコンビニで手に入れることができる。

この特別号外は午前9時から新宿駅、渋谷駅、大阪・道頓堀、京都駅などで配布され、ハローキティの誕生日にちなみ、銀座では11時1分からの配布が行われた。いずれも配布予定部数に達し次第終了となる。

4世代にわたるファンのために

山口氏は、50周年を迎えたキティに対し、「今後もファンに幸せを届ける存在であってほしい」との思いを語った。キティは今や3世代、4世代にわたり愛されており、持ち主同士がキティを通じてつながるコミュニケーションツールとしても機能している。これからもリバイバルデザインと新しい感覚を取り入れ、世代を超えて愛されるキャラクターとして進化していく。

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