女優の小泉今日子(58)が31日、都内で行われた映画『海の沈黙』の舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつには、小泉と本木に加えて、俳優の中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、菅野恵、佐野史郎、そして監督の若松節朗氏と演出・脚本を務めた倉本聰氏も登壇。小泉は、主演の本木雅弘(58)と32年ぶりの共演を果たし、同作で「ヒロインらしいヒロイン」を演じた喜びを語った。
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32年ぶりの共演、変わらぬ関係性
本木に手を引かれ優雅に登壇した小泉は、かつての恋人役を演じた本木に対し、「本木さんは15歳のころから自己肯定力が低く、今でも変わらない」とユーモアを交えながら語った。本木も「小泉さんには菩薩のような母性が加わり、同志として共演できたことがごほうびのようだ」と、共演の感慨を述べた。ともに1982年にデビューした2人は「40年来の親友」として知られており、32年の時を経てもその関係性に変わりはないという。
倉本聰氏が描く芸術への探求と大人の愛
『海の沈黙』は、『北の国から』『前略おふくろ様』など数々の名作を生み出してきた倉本聰氏による長年の構想が実を結んだ作品である。物語は、贋作事件をきっかけに姿を消した天才画家・津山竜次(本木雅弘)の過去や心の内を描き、美と芸術、そして愛についてのテーマに迫る。共演の小泉は、かつての恋人であり現在は画家の妻となった安奈役を演じ、強い女性像が多い自身のキャリアの中で「ヒロインらしい役柄」を楽しんで演じたと語った。