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横浜流星 石原さとみ

第49回報知映画賞:横浜流星が史上初の3年連続受賞、石原さとみは21年ぶりの快挙

12月16日、今年度の映画賞レースの幕開けとなる「第49回報知映画賞」の表彰式が東京都内で開催された。主演男優賞に横浜流星、主演女優賞に石原さとみが選ばれるなど、多くの俳優や作品が受賞の栄誉に輝いた。

横浜流星、主演男優賞で3年連続の快挙

主演男優賞を受賞した横浜流星は、映画「正体」で脱獄死刑囚を演じた。同作での熱演により、2022年から3年連続で報知映画賞の俳優賞を受賞する史上初の快挙を達成。「自分の中でもひとつの集大成になった作品」と語り、作品賞を獲得した同作について「盟友の藤井道人監督と再びタッグを組めたことが何よりもうれしい」と述べた。

また、表彰式には俳優の阿部寛がサプライズで駆けつけ、「役に向き合う真摯な姿勢が横浜流星の最大の魅力だ」と祝福の言葉を贈った。

石原さとみ、21年ぶりの報知映画賞受賞で感涙

主演女優賞は、映画「ミッシング」で娘を失う母親を演じた石原さとみが受賞した。第1子出産後初の演技で新たな境地を開拓した石原は、「精神が壊れるギリギリだったが、夢の現場に立てていると思って乗り越えた」と振り返った。

石原にとって報知映画賞の受賞は、「わたしのグランパ」で新人賞を受賞して以来21年ぶり。両親が表彰式に出席し、「病気を乗り越えて駆けつけてくれた。本当に親孝行ができました」と感無量の様子で語った。

吉岡里帆、助演女優賞に涙「一筋の光が見えた」

助演女優賞には、同じ「正体」で主人公を支える役を演じた吉岡里帆が選ばれた。吉岡は「『正体』に出演したことで、自分の中で気持ちの変化があった。一筋の光が見えるような体験だった」と感謝を述べ、主演の横浜流星に対しても「全身で自分のエネルギーを受け取ってくれた」と涙ながらに感謝の思いを明かした。

ベテラン俳優・奥田瑛二も初の受賞で喜び爆発

助演男優賞は、映画「かくしごと」で認知症を患う父親役を演じた奥田瑛二が受賞。意外にも同賞初受賞となった奥田は「いやぁ、良かった」と大喜び。娘役を演じた杏が表彰式にサプライズ登場すると、「ここ最近で一番うれしい」と笑顔を見せた。

その他の受賞作と特別賞

作品賞は横浜流星主演の「正体」が受賞。監督の藤井道人は「妥協せずに胸を張れる映画を作り続けたい」と決意を語った。新人賞には映画「ぼくのお日さま」で主演を務めた越山敬達と中西希亜良が輝いた。

特別賞は草笛光子(「九十歳。何がめでたい」)と平泉成(「明日を綴る写真館」)に贈られ、長年の功績を称えた。

第49回報知映画賞・主要部門受賞一覧

  • 作品賞:「正体」(監督:藤井道人)
  • 主演男優賞:横浜流星(「正体」)
  • 主演女優賞:石原さとみ(「ミッシング」)
  • 助演男優賞:奥田瑛二(「かくしごと」)
  • 助演女優賞:吉岡里帆(「正体」)
  • 新人賞:越山敬達、中西希亜良(「ぼくのお日さま」)
  • 監督賞:塚原あゆ子(「ラストマイル」)
  • 作品賞・海外部門:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(監督:アレックス・ガーランド)
  • 作品賞・アニメ部門:「ルックバック」(監督:押山清高)
  • 特別賞:草笛光子(「九十歳。何がめでたい」)、平泉成(「明日を綴る写真館」)

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