アメリカのトランプ次期大統領は12月16日(現地時間)、フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で記者会見を開き、日本の石破総理大臣との会談の可能性について前向きな姿勢を示した。トランプ氏は、石破総理大臣と会うことを「ぜひ会いたい」と語り、また、「総理が望むなら、大統領就任式前に会うこともあり得る」と述べた。
就任前の会談実現の可能性
記者会見で、トランプ氏は石破総理大臣との会談について、日本側の意向次第で1月20日の大統領就任式前に実現する可能性があるとの考えを示した。さらに、日本の総理大臣に対しては「とても尊敬している」と言及し、好意的な姿勢を強調した。
石破首相との会談調整の経緯は
石破総理大臣は11月に南米を訪問した際、トランプ氏との会談を調整していたが、当初は就任前に外国首脳との正式な会談は行わない方針が示されていたため、会談は実現しなかった。しかし、トランプ氏は会見で会談の実現に意欲を見せたことから、今後の動きに注目が集まっているという。
昭恵夫人を通じた贈り物
トランプ氏は、安倍元首相の妻・昭恵氏と15日に面会した際に、石破総理大臣への贈り物として書籍などを手渡したことを明らかにした。トランプ氏は、安倍元首相との親交を背景に、「シンゾーへの敬意」として昭恵氏に感謝の意を示した。
次期駐日大使についても言及
また、トランプ氏は次の駐日大使として実業家のジョージ・グラス氏を起用する可能性に触れ、グラス氏を「尊敬できる人物」と評した。グラス氏の起用については直接的な確認は避けたが、日米関係を強化するための重要な役職であることを強調した。
林官房長官のコメント
日本政府はトランプ次期大統領の発言に対して歓迎の意を表し、林官房長官は記者会見で、「日本を重視する前向きな発言を歓迎する」と述べた。さらに、日米の経済関係の深化や相互投資の拡大に向けた協力を進める意向を示した。