羊文学の新曲「声」が、2025年1月13日から放送開始となるフジテレビ系月曜9時枠ドラマ「119エマージェンシーコール」の主題歌に決定した。同作は消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ最前線に立つ指令管制員たちの奮闘を描く完全オリジナルストーリーである。
ドラマ「119エマージェンシーコール」の概要
主演の清野菜名が演じる指令管制員たちが、困難な状況にチームとして立ち向かい、それぞれに抱える葛藤や問題を乗り越えて成長していく群像劇である。ドラマは現場のリアルを描きつつ、視聴者に希望を届ける内容となっている。なお、初回放送は30分拡大で放送される。
ポスタービジュアルも公開されており、横浜市消防局の活動服を着た清野らが登場。青とオレンジを基調としたデザインで、未来ある希望を担うチームの物語を表現している。キャッチコピー「その声(コール)は、明日につながっている。」が印象的だ。
羊文学のコメント
新曲「声」について、羊文学は次のように語っている。
「指令管制員の方々の現場は、おそらくとても緊張感のあるタフな環境だと思います。私には想像もつかない毎日ですが、鉄壁のスーパーマンなわけではない。彼らも人間です。それぞれの悩みがあって、何とか向き合いながら、等身大で道を探している。自分の仕事に誇りを持てるってかっこいいなと思います。でもとても難しい。」
また、「声」については以下のように述べている。
「この曲は、そうやって迷って、手放しそうになりながら、でも諦め切れない理由をたった一つでも持って進もうとする方々に聞いてほしいです。聞こえている声は、助けを求める声なのか、自分の声、運命の声、人それぞれだと思いますが、みなさんの人生のどこかのタイミングで、ふと、この曲を思い出してもらえたら、歌は、いつも応援しています。」
ドラマ制作側の意図
フジテレビの渡辺恒也プロデューサーは、「声がテーマであるこのドラマにふさわしいアーティストとして、羊文学を選んだ」と述べている。羊文学に対し「声がつなぐ命の円環を歌にしてほしい」とオーダーをしたところ、感動的な楽曲が完成したと語り、「まっすぐで誠実なメッセージ性と羊文学らしさが結びついた、唯一無二の名曲」と評価している。
羊文学の活動経歴
羊文学は塩塚モエカ、河西ゆりか、フクダヒロアの3人組によるオルタナティブロックバンドである。2020年8月にメジャーデビューを果たし、2023年にはアニメ「呪術廻戦」のエンディングテーマ「more than words」が日本で1億ストリーミングを突破。2024年にはグラミー賞公式サイトで「注目のネオ・J-POPアーティスト10選」に選ばれるなど、国内外で注目を集めている。
今回の「声」は、月9ドラマの主題歌として初めての挑戦となる。ドラマとともに楽曲がどのような輝きを放つか、放送が待たれる。