TBS系の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」が、2026年春にスペシャルドラマとして復活することが明らかになった。本作は阿部サダヲが主演を務め、脚本を宮藤官九郎が手掛けたコメディ作品で、昭和の体育教師が令和にタイムスリップし、現代のコンプライアンス社会で奮闘する姿を描いている。
2024年の話題作が再び登場
「不適切にもほどがある!」は2024年1月から3月にかけて放送され、略称「ふてほど」として親しまれた。昭和の価値観を持つ主人公・小川市郎が、現代の厳しいコンプライアンスに直面しながらも周囲の人々に影響を与えていくストーリーが話題となり、同年の「新語・流行語大賞」では年間大賞を受賞するなど大きな反響を呼んだ。
スペシャルドラマの内容
スペシャルドラマでは、最終回のその後が描かれる。市郎はタイムスリップの能力を自由に使えるようになり、さまざまな時代を行き来しながら不適切な発言を繰り広げる。前作では昭和のリアルな風景が再現され、灰皿付きの路線バスなどが登場したが、今回も時代を超えた演出が期待される。
キャスト・スタッフ陣
主演の阿部サダヲに加え、仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩、山本耕史、古田新太、吉田羊ら、おなじみのキャストが再集結する。脚本は前作に引き続き宮藤官九郎、演出は金子文紀が担当する。
阿部サダヲ「どんな感じになるのか楽しみ」
主演の阿部は「また集まれるんですね! 嬉しい!」と喜びを語り、「スペシャル版の台本を読んで、やっぱり宮藤さんは流石です! 一回読んだだけではよくわかんない(笑)。でも面白い! どうやってやるんだろ?」と期待を寄せた。また、劇中で好評を博したミュージカルシーンも復活する予定で、「走って、歌って、踊って、ノックして、いろんな小川市郎の顔をお見せできるように頑張ります!」と意気込んでいる。
宮藤官九郎「すぐに帰ってきます」
脚本を手掛ける宮藤は「スペシャルやるなら『(連ドラを)忘れないうちにやりたい』と話していたので、すぐに帰ってきます」とコメント。「思ってても言いづらいことをズバズバ言うし、内容的にもスケールも、大して変わらないままお届けします」と、前作のスタイルを踏襲することを明かした。
すでに歌録りも開始
プロデューサーの磯山晶は「連ドラ放送から1年、久しぶりのような、そうでもないような不思議な気持ちです。すでにミュージカルシーンの歌録りが始まっています」と進行状況を報告。「とにかく『面白い!』と励ましてくださった皆様への恩返しとして、このスペシャルを制作します」と語った。
「不適切にもほどがある!」スペシャルドラマの詳細は今後発表予定。前作同様、令和の社会をユーモラスに描くストーリーに期待が高まる。なお、連続ドラマ版はU-NEXTとNetflixで配信中。