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二宮和也主演「8番出口」8月公開、川村元気が描くループ型サスペンス

二宮和也が主演を務める実写映画「8番出口」が8月29日に公開されることが決定した。本作は、無限ループする地下通路で8番出口を探し続ける“迷う男”を描いたサスペンス映画であり、映画プロデューサーとして知られる川村元気が監督を務める。

インディーゲーム「8番出口」の実写化

本作の原作は、KOTAKE CREATEによる同名のインディーゲーム。地下鉄の駅を舞台に、無限にループする通路に閉じ込められたプレイヤーが、さまざまな“異変”に遭遇しながら8番出口を目指すという内容で、全世界累計150万ダウンロードを突破するヒットを記録した。

劇中では、「異変を見逃さないこと。異変を見つけたら、すぐに引き返すこと。異変が見つからなかったら、引き返さないこと。8番出口から、外に出ること」といったゲーム内のガイドが、映画の重要なテーマとして描かれる。

二宮和也、役名のない“迷う男”を演じる

二宮は本作で、役者人生で初めて名前のない主人公を演じる。彼が演じるのは、意思を持ったかのように異変を生じさせながら無限にループする地下通路に迷い込んだ男。彼の前には次々と奇妙な現象が立ちはだかり、観客はその不条理な世界に引き込まれる。

スーツ姿の“歩く男”を演じる河内大和とは、TBSの日曜劇場「VIVANT」に続く2度目の共演となる。

監督・脚本は川村元気

監督を務める川村元気は、「告白」「君の名は。」「すずめの戸締まり」「怪物」など数々の話題作を手がけてきた映画プロデューサー。長編映画の監督を務めるのは、第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初の最優秀監督賞を受賞した「百花」以来2作目となる。

また、本作の脚本は「宮松と山下」「連続ドラマW 災(さい)」などを手がけた監督集団「5月」の一員である平瀬謙太朗とともに執筆された。

二宮和也、川村監督とのタッグを語る

二宮は、本作への出演について「とにかく川村監督とご一緒したいと思っていたので、お声を掛けていただいたのが嬉しくて参加できてよかったなと思いました。この作品はなかなか言語化が難しいのですが、我々のこだわりの一秒一秒を早く皆様に観ていただきたいと思っております。では、異変にお気をつけて、皆様が映画館から出られることを祈っております」とコメントしている。

一方、川村監督は「超日本的に整理された地下通路における、混乱と恐怖の無限ループ。 『8番出口』に出会った時、これは日本発の世界で勝負できる『発明』だと興奮しました」と語り、「二宮和也さんは、ただ歩いているだけ、ただ何かを見ているだけでも観客を引きつける俳優。その力を最大限に活かした映画になった」と述べている。

世界での展開も決定

本作は、2月に開催されたベルリン国際映画祭併設のフィルムマーケットにて海外セールスを開始し、すでに15以上の国と地域での公開が決定している。

特報はYouTubeで公開中。音楽はYasutaka Nakata(CAPSULE)と網守将平が担当する。