映画『アマチュア』のジャパンプレミアイベントが、4月9日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された。主演のラミ・マレック、共演のレイチェル・ブロズナハン、そしてジェームズ・ホーズ監督が来日し、舞台挨拶に登壇した。スペシャルゲストとして俳優の三宅健も駆け付け、イベントを盛り上げた。
『ボヘミアン・ラプソディ』以来、約7年ぶりの来日
ラミ・マレックがプロモーションのために来日するのは、2018年に主演を務めた『ボヘミアン・ラプソディ』以来、約7年ぶり。観客とのセルフィー撮影やサインに応じるなど、ファンサービスも積極的に行った。
舞台挨拶では、日本の観客に向け「再びこの国に戻ってくることができて本当に嬉しい。このユニークな瞬間を皆さんと共有できるのは光栄」とコメント。胸元には桜をイメージしたブローチを飾るなど、日本への敬意も見せた。
共演のレイチェル・ブロズナハンに対しては、「宇宙でもっとも稀有な存在」と称賛し、旧友でもある彼女と再び共演できた喜びを語った。
スパイスリラー『アマチュア』、人間味ある主人公に注目
本作『アマチュア』は、最愛の妻を国際テロ組織に奪われたCIA分析官チャーリー・ヘラーが、たった一人で復讐に挑むスパイスリラー。マレックは主人公チャーリー役を務め、ブロズナハンは妻サラ役を演じる。さらに、ローレンス・フィッシュバーンがチャーリーに戦闘技術を教えるCIA教官ヘンダーソン大佐として出演している。
マレックは「アクションヒーローというよりも、人間味のあるキャラクターを描きたかった。観客がチャーリーや他の登場人物に個人的なつながりを感じてくれることを願っている」と語り、アクションと同時に人物描写にも注目してほしいとアピールした。
三宅健も絶賛、「知識は目に宿る」
イベントには、俳優の三宅健も登壇。『ボヘミアン・ラプソディ』を劇場で2度観たという三宅に対し、マレックが「2回か…(笑)」と軽妙に返し、会場を沸かせた。
三宅は『アマチュア』をいち早く鑑賞した感想として、「主人公が頭脳でテロリストに挑むという設定が斬新。チャーリーの目から“知識が宿っている”と感じた」とコメント。マレックはその言葉に感激し、「プロモーションツアーを最初から一緒に回ってほしかった」と感謝の言葉を述べた。
日本の伝統工芸に感動
イベントの最後には、三宅からマレックに対し、日本の伝統工芸「寄木細工」の秘密箱がプレゼントされた。73回動かすと開くという技巧を凝らした箱に対し、マレックは「洗練された美しさと複雑さがある。どこから始めるべきかは見つけた(笑)」と笑顔で答えた。
マレックは「7年前に日本の観客がクイーンを心から愛していると感じた。観客が劇場内で一緒に歌う姿を見て、映画や音楽、アートの力を改めて実感した」と日本との思い出を振り返り、「日本の皆さん、愛しています!」と日本語でメッセージを送った。
映画『アマチュア』は、4月11日に日米同時公開される。