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音楽ユニット「DREAMS COME TRUE」の中村正人が4月10日、東京・渋谷に新たに設置された期間限定テント型シアター「渋谷 ドリカム シアター(SHIBUYA DREAMS COME TRUE THEATER)」のオープニングセレモニーおよびレセプションパーティーに出席した。
本シアターは渋谷警察署の裏にある「渋三広場」に建てられ、4月11日より開業。堤幸彦監督による新作映画『Page30』をメイン上映作品として常設上映する。

渋谷との縁と、夢の実現

シアターの総支配人を務める中村は、プロジェクトの実現に対し「またひとつ、DREAMS COME TRUEの夢がかなった」と感無量の面持ちで語った。「プロ・アマ問わず、夢をかなえる装置としてのテントシアターを一生懸命作りました」と、創設に込めた思いを明かした。

渋谷は中村にとって深い縁のある街でもある。ボーカルの吉田美和が上京当初に住んでいた場所であり、旧渋谷公会堂の裏門で元メンバー・西川隆宏氏と出会った思い出もある。「ライブの会場がだんだん大きくなっていく過程を『公園通りの坂上がり』と呼び、夢を描いて活動していた」と振り返った。

DREAMS COME TRUEは2024年にデビュー35周年を迎える。このタイミングで新たに誕生したシアターについて、中村は「再開発が進む渋谷に、夢を持つ装置を作りたかった」と語る。「66歳になったが、これからも渋谷で夢をかなえようとする人々を応援したい」と呼びかけた。

超異例のテント型シアターで映画『Page30』を上映

本シアターでは、堤幸彦監督の映画『Page30』を中心に上映する。同作は、閉鎖空間で難解な舞台劇に挑む4人の女優たちの姿を描いたドキュメンタリーテイストの作品である。出演者には唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIIIが名を連ねる。

映画と連動する形で作られたこのシアターは、DREAMS COME TRUEの名を冠しながらも、誰もが夢を実現できる場として開放される予定だ。中村は「9月末までは私が費用を負担しており、その後は貸し小屋として広く活用してほしい」と語る。ファッションショー、ヨガ教室、学生の自主企画など、さまざまな用途での利用を受け付ける意向も示した。

来場者をもてなすフードエリアも充実

シアター敷地内にはオフィシャルキッチンカーも設置され、ホットドッグ、ナチョス、ポテト、各種ドリンクなどが販売される。ホットドッグは映画のキャラクターをイメージした4種類が用意され、オリジナルの焼印を押して提供されるというユニークな演出も行われる。

中村夫妻、初の公の場で共演

この日のレセプションには、中村の妻であり、映画『Page30』にも出演するアーティスト・MAAKIIIも登場。夫婦が公の場で共演するのは初めてのことで、来場者の注目を集めた。

「渋谷 ドリカム シアター」は、6月1日までは『Page30』の上映が続き、その後は貸しスペースとしての活用が予定されている。場所は東京都渋谷区渋谷3-7-1 渋三広場。詳細は映画公式サイト(https://page30-film.jp/)で確認できる。