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「血潮が燃える」新たな挑戦に意欲

劇団☆新感線は、創立45周年記念公演第1弾として新作舞台『紅鬼物語』を上演する。本作で主演を務めるのは、宝塚歌劇団花組の元トップスター、柚香光(ゆずか・れい)。柚香にとっては宝塚退団後初となる演劇舞台への出演となる。

13日に東京都内で行われた製作発表会見では、真紅の衣装で登場した柚香が「赤には魔よけや情熱、生命力の意味があるが、今回は“血潮が燃える”という思いを込めて、自分にしかできない役作りをしたい」と意気込みを語った。

『紅鬼物語』は、鬼が棲む平安時代を舞台に、人と人ならざる者の共存を描いた重厚なストーリー。作・青木豪、演出・いのうえひでのりによる“いのうえ歌舞伎”シリーズの一作であり、生バンド演奏や歌、殺陣を交えたダイナミックな舞台構成が特徴である。

会見に登壇した演出家のいのうえは、「鬼は征服者や敵国のメタファーとして描かれることが多いが、今回はその反対をやりたい。柚香さんの参加によって、民話的な生々しさや北欧系ホラーのようなニュアンスを取り入れたい」と構想を明かした。

柚香は10代の頃から新感線作品に親しんできたといい、「出演が決まったときは本当にドキドキして、夢のような気持ちでした」と喜びを口にした。彼女が演じる“赤鬼”は、妻であり母であるという複雑なキャラクターであり、柚香にとっても新たな挑戦となる役どころである。

共演には喜矢武豊(一ノ瀬颯)、樋口日奈、早乙女友貴、千葉哲也、鈴木拡樹、粟根まことらが名を連ね、いのうえが「イケメン祭り」と称する華やかなキャスティングとなった。

公演は以下の通り予定されている。

  • 【大阪公演】5月13日~6月1日、SkyシアターMBS(問い合わせ:キョードーインフォメーション/0570-200-888)
  • 【東京公演】6月24日~7月17日、シアターH(問い合わせ:サンライズプロモーション東京/0570-00-3337)

いずれも一般発売は4月13日より開始される。