Hey! Say! JUMPの八乙女光が主演を務める舞台『Bug Parade』(作・演出:小沢道成)の通し稽古が13日、東京グローブ座で報道陣に公開された。公演は4月14日から5月5日まで行われ、その後、大阪公演も控える。
1日を描く濃密な物語 共演者6人が約70役を演じ分け
本作は、いつも選択を間違えてしまう青年・春翔(八乙女)の“ある1日”を描いた完全オリジナルストーリー。春翔を除く6人の俳優が約70もの登場人物を演じ分け、舞台上では目まぐるしく場面が切り替わっていく。
共演は伊勢佳世、長井短、篠井英介、少年忍者の内村颯太、ぎたろー、竪山隼太の6人。それぞれが多彩なキャラクターに扮し、春翔の現実と幻想が交錯する世界を作り上げる。
八乙女「面白さが何十倍にも膨らんだ」
約2時間にわたって出ずっぱりの八乙女は、膨大なせりふ量について「台本を初めて読んだときは、その多さに驚いた」と率直な感想を述べつつ、「とにかく早く稽古がしたい、キャストの皆さんとどんなふうに膨らむのか楽しみだった」と意欲を見せた。
稽古を重ねる中での変化については「自分の思い描いていた世界観よりも、何十倍も面白さが膨れ上がった。いい作品に出会えたと感じている」と語り、手応えをにじませた。
独特なビジュアルも「数分でストーリーに没入できる」
八乙女は自身の舞台ビジュアルについて「初めて見ると『どんな舞台?』と思われるかもしれないが、きっと劇場に来ていただければ、数分でこの見た目が気にならなくなり、ストーリーに引き込まれると思う」と自信をのぞかせた。
また、「1人の人間の感情が、たった1日でどう変化するのか。終わったときに『これが1日の話だったのか』と思ってもらえると思う。何度観ても違った印象を受けるはず」と、作品の奥深さをアピールした。
舞台演出にはLEDとアナログが融合
演出を手がけた小沢道成氏は、LEDディスプレイなどの最新技術と、アナログな演劇表現とを融合させるスタイルで知られる。『Bug Parade』でもその世界観が色濃く反映されており、観客の想像力を刺激する独特の空間が広がっている。
大阪公演は5月10日から
東京グローブ座での公演終了後、『Bug Parade』は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて5月10日から12日まで上演予定。八乙女の全身全霊をかけた演技と、多彩な登場人物たちの交錯が織りなす物語に注目が集まる。