俳優・山下美月が、7月より放送・配信されるWOWOW連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」で連続ドラマ単独初主演を務める。原作は、桜井美奈による同名小説で、今回が初の映像化作品となる。
DV夫を殺したはずの妻…衝撃の再会から始まるサスペンス
本作は、DV被害を受けた末に夫を殺害し、平穏な日常を手に入れた女性が主人公。ある日、殺したはずの夫が記憶を失った状態で目の前に現れ、共同生活を余儀なくされるという衝撃的な展開から物語が幕を開ける。
主人公・鈴倉茉菜は、アパレル会社でデザイナーを目指して働く若手社員。念願のデザイナーデビューも目前に控えていたが、過去に犯した罪を隠して日々を過ごしていた。記憶を失った“夫”と過ごすうちに、かつて知ることのなかった優しい一面に触れる茉菜。しかし、その先にはさらなる真実が待ち受けている。
山下美月が初の連続ドラマ単独主演
山下にとって、WOWOW作品への出演は今回が初めてであり、連続ドラマでの単独主演も初となる。自身が演じる茉菜について、「SOSを出せない人間」だと分析し、「感情をなるべく出さないように演じた」と撮影を振り返った。
また、寒さが厳しい中、泥の上に這いつくばって撮影したシーンについて、「息ができなくなるほど過酷だった」と述懐。視聴者に向けては「この作品を通じて、自分がこの世に存在しているという感覚がより濃くなるような体験をしていただけたら」とメッセージを寄せた。
原作者・桜井美奈「不安は楽しみに変わった」
原作者の桜井美奈は、初の映像化に際し「文字だからこそ表現できた物語が、映像でどう再現されるのか不安だったが、脚本を読んでその不安は期待に変わった」とコメント。「鈴倉茉菜」は幾度も苦境に立たされる人物であり、「その芯の強さを表現できる俳優」として山下を信頼していると語った。
脚本・監督陣に実力派が集結
脚本は「イチケイのカラス」シリーズを手掛けた浜田秀哉と、「ライオンの隠れ家」の一戸慶乃が担当。監督は「オールドファッションカップケーキ」などで知られる加藤綾佳が務める。加藤は「張り詰めた緊迫感と予想外の展開をどう描くかに苦心した」とし、山下との共同作業に手応えを感じていると明かした。
放送は7月から全6話、初回は無料配信
連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」は、2025年7月よりWOWOWプライムおよびWOWOWオンデマンドにて放送・配信される。全6話構成で、第1話は無料で視聴可能となっている。
