特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの最新作『ウルトラマンオメガ』が、2025年7月5日よりテレビ東京系6局ネットで放送開始となる。主演は近藤頌利。円谷プロダクションは本作について、世界14言語に対応する字幕版・10言語に対応する吹替版を展開するなど、グローバルな展開を視野に入れた意欲作であることを明かした。
舞台は「ヒーローも怪獣も存在しない地球」
『ウルトラマンオメガ』の物語は、これまでのシリーズとは異なる設定から始まる。ヒーローも怪獣も存在しない地球に、記憶を失った状態で突如現れた宇宙人ウルトラマンオメガ。彼は地球人の姿「オオキダ ソラト」として生活を始める。やがて巨大生物の出現をきっかけに、自身がウルトラマンであることを思い出し、地球を守るために戦い始める。
本作は、ウルトラマンと地球人が互いを理解し合おうとする姿を描く「バディストーリー」でもある。テーマは「ウルトラマンがなぜ地球を守るのか」という根本的な問いに迫るものであり、従来のウルトラマン像に新たな視点を加えている。
主演・近藤頌利が語る「ウルトラマンへの思い」
主人公オオキダ ソラトを演じるのは俳優の近藤頌利。ソラトは地球という存在に興味津々な純粋で陽気なキャラクターであり、怪獣の気配に反応しながら徐々に記憶を取り戻していく。
近藤はコメントで、「幼少期に家でウルトラマンのソフビと遊んでいた記憶が今でも鮮明に残っています。大人になった自分がウルトラマンになるとは夢のよう」と語っており、本作への強い思い入れを示している。
ウルトラマンオメガの設定と変身メカニズム
ウルトラマンオメガは、頭部に装着された「オメガスラッガー」を象徴とする光の巨人。これは武器であると同時に変身アイテムとしての役割も持つ。変身時には、胸のペンダント「オメガメテオ」を用い、光に包まれて巨大化する。
必殺技は両手を組んで放つ「レティクリュート光線」。ティザービジュアルで見られる印象的なポーズは「オメガスコープ」と呼ばれ、対象と向き合うときにとる観察のしぐさを表現している。
制作陣のコメントとグローバル展開
本作のメイン監督は、『ウルトラマンR/B』『ウルトラマンデッカー』などを手がけた武居正能。ウルトラマンが「なぜ地球を守るのか」を自身の目線で問い直す「目覚めの物語」を目指したという。
シリーズ構成は根元歳三と足木淳一郎が担当。根元は「変化球を狙ったつもりが、結果的に王道だったかもしれない」と語り、足木は「子供の頃の憧れを思い出させてくれる作品」とコメントしている。
『ウルトラマンオメガ』は、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語・マレー語・ヒンディー語など全10言語での吹替版、加えて14言語での字幕版が展開予定。前作『ウルトラマンアーク』を超えるグローバルな配信体制となる。
YouTubeでトレイラー映像が公開
『ウルトラマンオメガ』は、2025年7月5日(土)より毎週土曜朝9:00からテレビ東京系で放送開始。公式トレイラー映像はYouTubeのウルトラマン公式チャンネルにて公開中。また、円谷プロの公式サブスクリプションサービス「TSUBURAYA IMAGINATION」では、近藤頌利や武居正能のインタビュー記事も閲覧できる。