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6ENSE、新曲「Para Sa Iyo」をリリース 前作「Amin Amin」の“その後”を静かに綴る

フィリピンのP-POPグループ・6ENSEが、新曲「Para Sa Iyo(君のために)」をリリースした。前作「Amin Amin」に続くストーリー性を持ちながらも、本作では告白を待つ側ではなく、“告白しなかった側”の視点から、静かな感情の揺れを描いているという。

感情を抑えることの「知恵」や「自覚」をテーマに

「Para Sa Iyo」は、単なるラブソングではなく、恋愛における葛藤や抑制を主題とした楽曲である。歌詞は、愛情を伝えずに距離を保つ選択をした人物の視点から綴られており、感情を表に出さなかったのは恐れではなく“知恵”であったことが語られる。壊したくない関係を守るため、また自分自身がまだ不完全であると自覚しているがゆえに、想いを伝えなかったという内省的な内容となっている。

静かさの中に宿る力強さ サウンドと歌詞の融合

サウンド面では、温かみのあるポップとR&Bを融合させた構成となっており、成熟した落ち着きのあるトーンが特徴である。特に、前作「Amin Amin」と比較して意図的に抑制された音作りがなされており、その“静けさ”が逆に強い引力を生んでいる。

歌詞は日記の一節のように個人的かつ率直で、語られない感情や沈黙にこそ重みが込められている。言葉にならなかった想いを行間ににじませ、抑制そのものが表現の手段となっている。

若い恋愛の「語られなかった側面」に迫る

6ENSEは本作を通じて、若い恋愛の中に潜む“語られなかった感情”や“沈黙の選択”といったテーマに踏み込み、リスナーに内面と向き合うきっかけを提示しているとのことだ。

リリース後、SNSでは「静かなのに深い」「自分の気持ちと重なる」といった共感の声が広がっており、6ENSEが描く“静かなる感情”が多くの支持を集めている。

制作陣と配信情報

「Para Sa Iyo」は、メンバーのWijiが作詞・作曲を担当し、Ken Ponceがプロデュース。ソニー・ミュージック・フィリピンより配信されている。