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「俺たちの旅」50周年で映画化 中村雅俊が初監督、カースケ・グズ六・オメダが再結集

昭和の名作ドラマが映画で復活

1975年に日本テレビ系列で放送開始された青春ドラマ「俺たちの旅」が、放送50周年を記念して映画『五十年目の俺たちの旅』として2026年1月に公開される。主演のカースケ(津村浩介)役を務める中村雅俊が初監督に挑戦し、グズ六(熊沢伸六)役の秋野太作、オメダ(中谷隆夫)役の田中健、妹の真弓役の岡田奈々が再集結。オリジナルキャストが揃い、昭和の青春を令和に蘇らせる。

「俺たちの旅」は、修学院大学の学生カースケと同級生オメダ、故郷の先輩グズ六の友情と成長を描いた青春群像劇。人生の葛藤と生きる意味を探す姿が若者の共感を呼び、主題歌「俺たちの旅」は87万枚のヒットを記録した。カースケのジーパンと下駄のスタイルも流行し、昭和を代表するドラマとして知られる。

中村雅俊の初監督と鎌田敏夫の脚本

過去に約10年ごとにスペシャルドラマが3度制作されたが、40周年を前にチーフディレクターの齋藤光正が逝去。「齋藤でなければ世界観を再現できない」と制作が断念されていた。50周年を迎え、ファンからの熱い声に応え映画化が決定。中村が齋藤の意志を引き継ぎ監督を務め、ドラマシリーズから携わる鎌田敏夫が企画・脚本を担当する。

中村は「『俺たちの旅』を愛する人々に感動と懐かしさと切なさを提供したい」と意気込みを語る。鎌田は「生きていくことの切なさを描いてきた。50年目の彼らの葛藤とやさしさがこの映画の核心だ」とコメント。物語は、年を重ねたカースケ、グズ六、オメダがそれぞれの人生を歩みながら、新たな葛藤と友情を描く。

キャストのコメントと撮影の様子

秋野は当初、過去のシリーズを超える作品への懸念から参加に慎重だったが、「現場は夢のよう。雅俊の監督ぶりに全ての杞憂が消えた」と語り、作品の出来に期待を寄せる。田中は「家族に『オメダ化している』と笑われるが、新たな物語を届けられる喜びがある」と話し、岡田は「16歳だった私が50年後に真弓として戻れるのは奇跡」と感慨を述べた。撮影は順調に進み、関係者からは高い評価が寄せられている。

スペシャルコンサートも開催

映画公開に先立ち、2025年9月に「The 50th Anniversary 俺たちの旅スペシャルコンサート」が全国4都市5か所で開催される。中村、秋野、田中、岡田が22年ぶりに集結し、ファンを魅了する予定だ。コンサートはドラマの思い出を振り返る特別な機会となる。

公開情報

『五十年目の俺たちの旅』は2026年1月に全国で公開され、NAKACHIKA PICTURESが配給を担当する。昭和の名作が令和に新たな感動を届ける本作に、ファンの期待が高まっている。