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吉沢亮、NHK朝ドラ「ばけばけ」出演決定 英語教師役でセリフは「思っていた2.5倍の英語」

錦織友一役で朝ドラ2度目の出演

俳優の吉沢亮(31)が、2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜午前8時)に出演することが2025年5月11日に発表された。吉沢が演じるのは、松江中学の英語教師・錦織友一役。松江随一の秀才で「大磐石」の異名を持ち、外国人教師として松江に赴任したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにしたヘブン(トミー・バストウ)を公私にわたり支える。錦織は、島根出身の教育者・西田千太郎をモデルとしたキャラクターである。

吉沢にとって、連続テレビ小説への出演は2019年の「なつぞら」以来2度目となる。吉沢は「英語教師なので、それなりに英語をしゃべりますと聞いていたが、台本を受け取ったら思っていた2.5倍くらい英語だったので焦っている。現場の温かい空気感の中、楽しくお芝居をさせていただいている」とコメント。物語について、「時代の変革期、変わり続ける文化や常識を面白がれる者、受け入れられない者、受け入れる他ない者。翻弄されながらも各々の宝物を握りしめ、笑ったり泣いたりする人たちの物語だ」と語り、視聴者へ期待を呼びかけた。

物語の概要と主要キャスト

「ばけばけ」は、島根県で生まれ育った主人公・松野トキ(髙石あかり)が、外国人英語教師のヘブンと出会い、怪談好きという共通点から心を通わせていく物語。トキはハーンの妻・小泉セツをモデルとしている。脚本はふじきみつ彦が執筆し、2025年秋から放送予定である。

主演の髙石あかりは、錦織について「トキとヘブンにとって、言語や心をつなぐ懸け橋のような存在になる」と述べた。撮影中のエピソードとして、「錦織とトキの出会いの場面では、カットがかかるたびに笑いが起こり、本番中にもスタッフの笑い声が聞こえた。はちゃめちゃで楽しいシーンになった」と振り返り、放送への期待を語った。

制作統括のコメントと吉沢への期待

制作統括の橋爪國臣氏は、錦織役について「小泉セツとハーンにとって特別な存在だった西田千太郎をモデルとしている。吉沢さんには企画の早い段階から出演を依頼した」と明かした。過去に「なつぞら」や大河ドラマ「青天を衝け」で共演した際、吉沢の真摯な役作りと深い演技に感銘を受けたという。橋爪氏は「吉沢さんが演じる錦織が、物語にどのような深みと感動をもたらすか楽しみだ。心に残るシーンをお届けできると確信している」と期待を寄せた。

吉沢は役作りのため、英語のレッスンを毎日行い、衣装合わせでは短髪で現れるなど、明治時代の西田千太郎を彷彿とさせる姿で臨んでいる。セリフの多くが英語である錦織役を通じて、吉沢の新たな魅力が発揮されることが期待される。

放送に向けて

「ばけばけ」は、髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮のほか、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、堤真一、板垣李光人ら豪華キャストが出演。明治時代の文化や価値観の変革を背景に、笑いと涙が交錯する人間ドラマが描かれる。放送開始は2025年秋を予定しており、視聴者の注目が集まっている。