女優の福原遥(26)が、フジテレビ系月9ドラマ「明日はもっと、いい日になる」(7月スタート、月曜午後9時)に初主演する。福原にとってゴールデン帯の連続ドラマ主演は初。児童相談所を舞台にしたオリジナルストーリーで、元神奈川県警の刑事・夏井翼を演じる。翼は捜査一課を目指していたが、児童相談所への出向を命じられ、子供や親と向き合いながら成長していく。
福原は子役時代にNHK Eテレ「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(2009~2013年)で人気を博し、2022年度後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のヒロインや、2024年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の花魁役で注目を集めた。昨年は映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。月9初出演で主演に抜てきされ、「小さい頃から月9を楽しんできたので、まさか自分が立てるなんて信じられない。光栄に思う」と喜びを語る。
林遣都と初共演、ベテラン児童福祉司役
福原とタッグを組むのは、俳優の林遣都(34)。林は翼の指導役となるベテラン児童福祉司・蔵田総介を演じる。林は2021年に女優の大島優子と結婚し、1児の父。子育て中の自身と重ね合わせ、「日々子供と向き合う中で大変さや考えることが多い。この物語には共感できる部分が多く、視聴者にも届く作品になる」と語る。フジテレビの連続ドラマ出演は約10年半ぶりで、月9は初。「学生時代に憧れた月9の舞台に立ててうれしい」と意気込む。
児童相談所のリアルを描くオリジナルストーリー
物語の舞台は海沿いの街の児童相談所。脚本は「キャスター」の谷碧仁らが手がけ、相沢秀幸らが演出を担当する。福原演じる翼は正義感が強く、エネルギッシュな性格。林演じる蔵田は信念を持って仕事に取り組む仕事人間だ。2人が子供や家庭と向き合う中で、親子の愛や家族の多様な形が描かれる。福原は「台本を読んで心が温まり、涙が出そうになった。見終わった後に心が軽くなる作品」と話し、林も「丁寧に描かれた児童相談所の日常を届けたい」と熱意を示す。
子供たちの笑顔が物語の原動力
プロデューサーの宮﨑暖氏は、複数の児童相談所を訪問し、「子供たちの弾けるような笑顔に衝撃を受けた。それが物語のエンジン」と説明。タイトルの「明日はもっと、いい日になる」は、児童福祉司の「子供にとって同じ日は二度とない。明日がもっと良い日になるよう働いている」という言葉に由来する。宮﨑氏は「虐待だけでなく、さまざまな現実を扱う児童相談所の姿を描く。子供だったすべての人に響く作品を目指す」と語る。
制作現場の挑戦と士気
制作現場では、フジテレビが抱える課題の影響を受け、一部クライアントの離脱や企画変更を余儀なくされた。しかし、スタッフは「良い作品を作ろう」と新たなアイデアを出し合い、クランクインを前に士気は高い。福原は「キャスト、スタッフ全員で良い作品にしたい」と決意を述べ、林も「台本で感じた思いを視聴者に届けたい」と意欲を見せる。
視聴者へのメッセージ
福原は「このドラマを見た後、心が温まり、人に優しくなれる作品。楽しみに待っていてほしい」と呼びかける。林も「エネルギッシュで心温まる月9らしいドラマ。絶対に見てほしい」と訴える。7月からの放送に向け、期待が高まる。
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