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木村文乃がフジ連ドラ初主演 ラウールと禁断の愛を描く「愛の、がっこう。」

女優の木村文乃(37)が、2025年7月より放送開始のフジテレビ系木曜劇場「愛の、がっこう。」(毎週木曜 後10:00)で同局の連続ドラマ初主演を務める。本作は、脚本家の井上由美子と演出家の西谷弘が「昼顔」(2014年)以来再びタッグを組む完全オリジナル恋愛物語。木村演じる真面目な高校教師・小川愛実と、Snow Manのラウール(21)が演じるホスト・カヲルが、禁断の純愛を繰り広げる。社会の批判や嫉妬を乗り越える2人の姿が描かれる。

ストーリーとキャラクター

主人公・小川愛実(木村)は、厳格な家庭で育ち、恋愛に奥手な私立ピエタス女学院高等学校の国語教師。過去に大きな過ちを犯し、父親の紹介で知り合った男性からプロポーズを受けるも、不安を抱える。勤務する高校では学級崩壊の危機や理不尽な保護者対応に悩まされる中、生徒がホストクラブに通っていることが発覚。愛実は生徒を連れ戻すため店を訪れ、ホストのカヲル(ラウール)と出会う。カヲルは複雑な家庭環境から満足な教育を受けられず、漢字の読み書きが苦手だが、明るい笑顔とトーク力で人気のホストだ。愛実の“個人授業”を通じて2人は距離を縮めるが、批判や非難が2人を襲う。

木村文乃とラウールの初共演

木村は本作について、「恋愛ものはキャリアで珍しく、ご縁を感じて二つ返事で引き受けた」と語る。愛実を「危なっかしい人物」と評し、役作りには悩んだが、西谷監督の「スカボロフェアが流れるようなイメージ」という言葉を支えに演じた。ラウールについては、「アドリブに心がこもり、努力家な一面に感動した。投げられた球を壊さないよう演じた」と共演の喜びを述べた。一方、ラウールは「木村さんの温かさと落ち着きにリスペクト。彼女の演技に学ぶことが多い」と相思相愛の関係を明かし、初のホスト役に「現役ホストの指導を受け、リハーサルを重ねた」と準備を語った。

制作陣とテーマ

脚本の井上由美子と演出の西谷弘は、「昼顔」で社会現象を巻き起こしたコンビ。本作は「切なく澄んだ不器用な愛の物語」とプロデューサーの栗原彩乃が形容。経済や学歴の格差が広がる現代社会で、異なる世界に生きる愛実とカヲルの愛と勇気を描く。栗原は「木村さんの背筋から愛実の息苦しさが、ラウールの憂いの表情からカヲルの過去が伝わる」と2人の演技を絶賛。「誰かを愛することの難しさと幸せ」を表現した作品だと強調した。

木村とラウールのメッセージ

木村は視聴者に「他人に知られたくない失敗や傷をさらけ出し、求めるものを追いかける姿を見てほしい。心の琴線に触れ、明日への活力になれば」と呼びかけた。ラウールは「2人の関係を応援するも、否定するも楽しみ方は自由。放送後に『肯定派か否定派か』で盛り上がってほしい」と期待を寄せた。