フィリピンの8人組ガールズグループBINIのシングル「Zero Pressure」の公式パフォーマンスビデオが、YouTubeのフィリピン「音楽トレンド」カテゴリーで1位を獲得した。5月16日に公開された同ビデオは、公開から24時間以内に40万回以上再生され、執筆時点で100万回を超える視聴数を記録している。 本作は、2023年のヒット曲「Pantropiko」以来初のパフォーマンスビデオで、アイラモールズ・マニラベイのA:Museumで撮影され、振付師RENANとKITKATによる新たな振り付けが特徴である。
「BINIverse」EPと楽曲の詳細
「Zero Pressure」は、2月28日にリリースされたEP「BINIverse」に収録されており、「Blink Twice」「Secrets」「Out Of My Head」「Cherry On Top」「Cherry On Top BiniMo Remix」とともに公開された。 楽曲はメラニー・フォンタナ、エル・キャンベル、ミシェル・シュルツが作詞、スカイラー・モネスとリンドグレンがプロデュースを手がけた。歌詞には「I come in like a hurricane」「I got fire in my blood when I move」といった力強いフレーズが含まれ、エネルギッシュで挑戦的なメッセージが込められている。 グループのリーダー、ジョアンナは「Zero pressure, zero diamond」という歌詞がBINIの努力と成長の旅を象徴すると語り、メンバーのコレットは「ダイヤモンドは圧力なくして生まれない」とその意義を強調した。
世界ツアーとグローバルな人気
BINIは、5月18日にドバイのコカ・コーラ・アリーナで公演を行い、英国、米国、カナダを巡る「BINIverse World Tour 2025」を展開中である。ドバイやロンドンではファン「Blooms」から熱烈な歓迎を受けた。 BINIは2024年にBillboard PhilippinesでNo.1アーティストに選ばれ、Spotifyで10億回以上のストリーミングを達成した初のP-POPグループとして歴史を刻んだ。 また、2024年6月にはYouTubeフィリピンでの検索数がテイラー・スウィフトやビヨンセを上回り、国際的な注目を集めている。
振付けとパフォーマンスの評価
「Zero Pressure」のパフォーマンスビデオは、複雑かつシンクロした振り付けが話題となり、SNSでは「鋭さ、クリーンさ、シンクロが完璧」と称賛された。 ジョアンナは本曲の振り付けが「最も難しくテクニカル」と述べ、ファンからも「手の動きやダブルビートが圧巻」との声が上がっている。 一方で、一部ファンからは「Pantropikoのような印象的なポイント振り付けが少ない」との意見も見られたが、全体的に高い評価を受けている。