渡辺直美が、ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』のUSオリジナル版と日本版の両方で声優を務めることが決定した。ピクサー作品のUSオリジナル版で日本人が声優を務めるのは、ピクサー・アニメーション・スタジオのクリエイター以外では初。さらに、日本版声優も同時に務める日本人として初の快挙となる。本作は8月1日より全国公開される。
『星つなぎのエリオ』の物語と役柄
『星つなぎのエリオ』は、宇宙に憧れる孤独な少年エリオが、さまざまな星のリーダーが集まる“コミュニバース”でエイリアンの少年グロードンと出会い、絆を深めるファンタジーアドベンチャー。エリオ役は川原瑛都、グロードン役は佐藤大空が務める。渡辺が演じるオーヴァは、平和を愛する惑星の大使で、明るく情熱的なキャラクター。エリオの冒険を優しく見守り、ポジティブなエネルギーで支える存在だ。
監督が語る起用理由と作品のメッセージ
監督のマデリーン・シャラフィアン、ドミー・シー、エイドリアン・モリーナは「本作は、違いこそが唯一無二の輝きとなり、他者との深いつながりを生むというメッセージを込めた。渡辺直美は自身の個性を守りながら夢を追い求め、唯一無二の輝きを放つ人物。その軌跡が本作のテーマと一致し、理想的な選択だと感じた」と起用理由を明かす。作品は、ありのままの自分を受け入れ、愛することの大切さを描く。
渡辺直美の収録エピソードと感想
アメリカでの収録に挑んだ渡辺は「私が発した言葉でオーヴァが形成される緊張感があった。英語が大変で最初は猫を被ったような話し方だったが、監督が『もっと直美らしさを出して』と言ってくれてやりやすくなった」と振り返る。オーヴァとの共通点については「表情豊かなところや、感情で変わる表情が似ている。変顔でやってきた自分と重なる部分がある」と笑顔で語った。また、英語と日本語の両方を担当することに「不思議な経験だった。自分の英語を聞きながら日本語で収録するのは初めて」と述べ、日本人初の快挙に「すごいことじゃないですか!」と興奮を見せた。
ファンへの感謝と公開への期待
渡辺は「ありのままの自分を受け入れてくれる存在」としてファンを挙げ、「どんな自分も受け入れてくれるファンの存在が大きい」と感謝を述べた。個性とつながりをテーマに心温まる物語を届ける、『星つなぎのエリオ』。監督陣と渡辺のコラボレーションがどのような感動を生むのか、8月1日の公開が待たれる。