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東京ドームで記念公演、ファンと感動の一体感

ロックバンドGLAYが5月31日、東京ドームで約10年ぶりとなるドームツアーをスタートさせた。今回のツアーはデビュー30周年の締めくくりとなる特別な企画であり、バンドにとっては「聖地」とも呼べるドーム会場での節目の公演となった。5年前の25周年時はコロナ禍によりドームツアーを断念していただけに、メンバーもファンも喜びはひとしおだった。

ボーカルのTERU(53)は、「30年も続けられたのは紛れもなく皆さんが支え続けてくれたおかげです。ありがとうございます。これからも最高の音楽を届けていきますので、よろしくお願いします」と感謝の思いを伝えた。


30年の歩みと記録

GLAYは1994年5月にデビューし、今年5月で活動31年目に突入。1999年には千葉・幕張で20万人ライブ、2004年には大阪で10万人ライブを実現するなど、常に新たな伝説を築き、日本ロック界をけん引してきた。メンバーの脱退や活動休止といった危機を一度も経験せず「完全体」で歩んできたことも特筆すべき点である。

ギターのHISASHI(53)は「GLAYのためを思い、よい結果を目指すことが効率化につながり、メンバー間のもめ事もなくなります」と分析。TERUは「TAKUROが全員を引っ張ってくれたから」と信頼を寄せ、リーダーのTAKURO(54)は「皆さんの存在があってこそGLAYは活動できています」と、ファンへの感謝を強調した。


今後の展望と意気込み

今回の「グランドファイナル」と銘打たれたドームツアーは、6月8日の京セラドーム大阪公演で完結する。その後の展望について、HISASHIは「良い楽曲を丁寧に作り、的確な会場で届けるだけです」と語り、JIRO(52)は「海外公演の要望も多いので、国内ツアーと並行して挑戦したい」と意欲を見せた。TAKUROは「心の中で鳴り響く音楽を丁寧に作品として作り上げたい。今止めても10枚分のアルバムが作れるくらい曲が待機している」と、さらなる進化を誓った。


ファンクラブ設立30周年と未来への期待

2026年には公式ファンクラブ「HAPPY SWING」の設立30周年を迎える。TERUは「ベネチアでのライブを予定しているので楽しみです。未来は分かりませんが、きっと楽しくバンドを続けていると思います」と笑顔で話した。JIROは「古くからのファンの皆さんも、最近ファンになった方々も、変わらぬ愛情をありがとうございます。これからもGLAYとともに夢を見ていきましょう」と呼びかけ、これまで支えてきたファンとともに、さらなる未来へ歩んでいく決意を新たにした。