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當真あみ、連続ドラマ初主演『ちはやふる-めぐり-』がスタート 青春とかるたに挑む

日本テレビ系7月期水曜ドラマ『ちはやふる-めぐり-』(毎週水曜 後10:00)が7月9日から放送される。原作は、シリーズ累計発行部数2900万部を超える大ヒット漫画『ちはやふる』(講談社)。「第2回マンガ大賞2009」「第35回講談社漫画賞 少女部門」を受賞し、2016年と2018年に映画化された『ちはやふる-上の句・下の句・結び-』は、広瀬すず主演で興行収入45億円を突破する人気シリーズとなった。本作は、映画から10年後の世界を描く新章だ。

主人公・藍沢めぐる(當真あみ)は、廃部の危機にある梅園高校競技かるた部に所属するが、部活動には参加せず、青春に無関心な高校生。顧問として赴任した大江奏(上白石萌音)との出会いを通じて、競技かるたと向き合い、仲間と共に全国大会を目指す姿が描かれる。

連続ドラマ初主演の當真あみ「THE・青春を過ごしている」

18歳の當真あみにとって、本作は連続ドラマ初主演となる。「あの『ちはやふる』に参加できる喜びと、漫画や映画の人気作に入る不安があった」と率直に語る。しかし、上白石萌音との共演を通じて前向きな気持ちが芽生えた。「一生懸命にお芝居とかるたに取り組む姿が視聴者に伝われば」と意気込みを述べた。

撮影現場は、かるた部のキャストたちが作品への愛を共有し、和気あいあいとした雰囲気だった。待ち時間にはかるたを使ったミニゲームを楽しむなど、部活動のような一体感が生まれた。當真は「今、THE・青春を過ごしています」と語り、撮影が特別な体験となっていることを明かした。

役作りにこだわり、袴姿でかるたに挑戦

本作では、當真らキャストの袴姿が話題に。當真は初めての袴での撮影に挑戦し、特に長めの振袖の扱いに苦労したという。札を払った後に袖が当たらないよう繊細な所作を練習し、「背筋が伸び、緊張感が高まった」と振り返る。

演じる藍沢めぐるは、効率を重視する合理的な性格。この個性を反映するため、札を正確に狙う取り方を指導者に教わり、丁寧に練習を重ねた。キャスト陣は9月末から本格的なかるた練習を開始し、互いに技術を高め合った。當真は「最初は確実に払うのが難しかった」と語るが、仲間との練習を通じて成長。共演の藤原大祐が演じる折江懸心の正確で美しい札の取り方に感銘を受けたという。

第1話の見どころ「心に温かさをもたらす」

第1話では、かるた部に一度も参加せず退部を考えていためぐるが、先輩たちの引退試合をきっかけに変化を迎える。大江奏の言葉に心を動かされ、かるたとの距離を縮めていく。當真は「大江先生の言葉が心に温かさをもたらす。第1話はそんな物語」と解説。自身もめぐるを通じて勇気をもらったと語り、大江の言葉に込められた力強さを強調した。

また、大江が高校時代の同級生・駒野勉(森永悠希)と居酒屋で語らうシーンも登場。青春時代を振り返りながら、かるたに捧げた日々が描かれる。

當真あみ、未来への挑戦

沖縄出身の當真は、2020年にスカウトされ、2021年にデビュー。アニメ映画『かがみの孤城』やドラマ『どうする家康』『さよならマエストロ』などで注目を集めた。今後は映画『雪風 YUKIKAZE』(8月15日公開)、『ストロベリームーン』(10月17日公開)、『終点のあの子』(2026年公開)での主演が控える。「作品を通じて新しいことに挑戦するのが楽しい。アクションなど未経験の役にも挑みたい」と意欲を見せた。

新たな『ちはやふる』の世界で、當真あみが描く青春と成長の物語に注目が集まる。視聴者の心に響く作品となることを期待したい。