TBSは、嵐の二宮和也が主演を務める映画『ラーゲリより愛を込めて』を、戦後80年特別放送として8月11日午後9時から放送する。
本作は2022年12月の劇場公開後、約4か月にわたりロングラン上映され、興行収入26億円、観客動員200万人を突破する大ヒットを記録。泣ける感動作として若者を中心に支持を集め、二宮は日本アカデミー賞「優秀主演男優賞」やブルーリボン賞「主演男優賞」を受賞した。
物語の背景とあらすじ

本作は、第二次世界大戦終結後、60万人を超える日本人が不当に抑留されたシベリアの強制収容所(ラーゲリ)を舞台とする。零下40度の過酷な環境下、栄養失調や自ら命を絶つ者が後を絶たない中、山本幡男(二宮和也)は「生きる希望を捨ててはいけない」と訴え、仲間を励まし続けた。ス
パイ容疑で収容された山本は、妻・モジミ(北川景子)や4人の子どもとの再会を信じ、過酷な労働と劣悪な環境に耐える。戦争で心に傷を負った松田(松坂桃李)、階級を振りかざす軍曹・相沢(桐谷健太)、子犬を愛する青年・新谷(中島健人)、変わり果てた先輩・原(安田顕)ら抑留者たちを分け隔てなく励ます山本の行動は、彼らの心を徐々に溶かしていく。
終戦から8年、妻からの「あなたの帰りを待っています」との葉書が届くが、山本の体は病魔に侵されていた。仲間たちは厳しい監視下で彼の想いを叶えようと行動を起こし、モジミに奇跡が訪れる。原作は辺見じゅんのノンフィクション「収容所から来た遺書」。
豪華キャストとスタッフ
山本幡男を演じる二宮和也は、高い演技力で希望と信念を体現。妻・モジミを北川景子が演じ、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、寺尾聰らが抑留者仲間として共演する。監督は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の瀬々敬久、企画プロデュースは『余命1ヶ月の花嫁』の平野隆、脚本は『永遠の0』の林民夫が担当。Mrs. GREEN APPLEが書き下ろした主題歌「Soranji」が物語を彩る。
作品の意義と期待は
本作は、極限状態での希望と人間愛を描き、戦後80年を迎える2025年にふさわしい感動作である。二宮の「生きる希望を捨ててはいけません」という言葉が、現代の視聴者にも響く。放送は8月11日午後9時からTBSで、2時間25分の特別枠で届けられる。
(C) 2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会