フィリピンのポップカルチャーで世界的な成功を収めたSB19に続き、P-POPの次世代を担うグループとしてSy.nc(読み「シンク」、Simple Yet Not Common)が注目を集めている。
Clyn(クリン)、Sevi(セビ)、Asa(アサ)、Drew(ドリュー)、Jai(ジャイ)、Pen(ペン)、Lee(リー)の7人で構成されるSy.ncは、デビュー曲「Balang Araw」で国内での基盤を固め、将来的には国際舞台での活躍を目指しているとという。
グループは7月6日にケソン市のSkydomeで開催されたファンミーティングで、ABS-CBN Newsに対し、「フィリピンで確固たる地位を築き、2年以内には地方や海外ツアーも実現したい」と意気込みを語った。
SB19に学び、独自の運営会社を設立
Sy.ncは、SB19が採用したセルフマネジメントのモデルに倣い、独自の運営会社Sirius8 Entertainmentを設立した。
グループは「まだ大きなバックアップはないが、メンバー全員で一軒家に住み、ボーカル、ダンス、ロックのトレーニングを自ら管理している」と説明。限られたリソースの中、ブランド契約やギグで得た収益を活用し、家の地下室をスタジオに改装するなど工夫を凝らしている。
メンバーそれぞれが役割を分担し、ロック、ボーカル、ダンスの3ユニットで活動することで、プロフェッショナルな指導者のサポートを受けながら成長を続けている。
最新シングル「PLS」と音楽へのこだわり
Sy.ncは最近、自主制作のミュージックビデオを伴う新曲「PLS」をリリースした。この曲は最年少メンバーがグループへの想いを綴った手紙を基に制作され、夢を追う中で感じる困難を励ますメッセージが込められている。
メンバーは「歌詞は共感性と希望を重視し、若々しいエネルギーやファッションをビデオに反映させている」と語る。P-POPの先駆者であるSB19やBINIに敬意を表しつつ、「自分たちの個性を示し、業界での地位を確立したい」と意欲を見せている。
Wow Glowとのコラボレーション
イベントでは、スキンケアブランドWow Glowとのコラボレーションも話題となった。創業者マリズ・ヴィラヌエバ氏は、Sy.ncのパフォーマンスを楽しみながら、「男性も自己ケアが必要であり、スキンケアは女性だけのものではない」と強調。
Wow Glowはフィリピン人の多様な肌タイプに対応した製品を提供しており、Sy.ncのメンバーもその魅力を体現している。ヴィラヌエバ氏は「Sy.ncの自信に満ちたステージパフォーマンスに感動した」と述べ、グループのファンとしてサポートを続けている。
今後の展望は?
Sy.ncは、SB19やBINIが築いたP-POPの基盤に感謝しつつ、独自の色を加えてフィリピンの音楽シーンに貢献することを目指している。
グループは「SB19に誇りを持ってもらえるよう、努力を続ける」と語り、ファンや業界からの支持を求めている。国内での成功を足がかりに、将来的には国際的な舞台での活躍を夢見て、日々研鑽を積んでいる。
(C) Sirius8 Entertainment