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左:黒柳徹子、右:芦田愛菜(撮影:下村一喜)

「夢に一生懸命でありたい」 — 芦田愛菜、「24時間テレビ」SPドラマで黒柳徹子の青春を熱演

日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48 愛は地球を救う」(8月30日・31日放送、時間未定)のスペシャルドラマ(8月30日午後9時すぎ放送)で、女優の芦田愛菜(21)が主演を務め、黒柳徹子(91)の若き日を演じることが7月22日に発表された。原案は黒柳の著書「トットの欠落帖」(新潮文庫刊)で、これまで描かれることのなかった黒柳の女学校時代や音楽学校時代が初めてドラマ化される。

戦後間もない時代、夢と失敗の青春

物語は1946年の戦後間もない時期から始まる。疎開先の青森で母と暮らしていた黒柳は、やりたいことを見つけるため単身上京。猪突猛進な行動力で数々のハプニングを巻き起こしながら、オペラ歌手、チェロ奏者、演出家、音楽評論家などさまざまな夢に挑戦する。しかし、どれも「なりたい自分」には届かず、試行錯誤を繰り返す。東京に自宅が完成し母と再会、シベリア抑留から帰国したバイオリニストの父との再会を機に、将来を考える転機が訪れる。やがて黒柳はたった一つの大きな夢を見つけ、1953年にNHK専属として日本初のテレビ女優となるまでの半生が描かれる。

芦田愛菜、黒柳役に感銘

芦田は黒柳について「知れば知るほどその姿が美しく、いとおしく、とても魅力的に感じました」と語る。脚本を読んだ感想として、「私自身も夢に一生懸命でありたい、他者を理解し受け止められる自分でありたい」と述べ、視聴者に向けて「温かい気持ちになっていただけたらうれしい」と呼びかけた。今年の「24時間テレビ」のテーマ「あなたのことを教えて」に沿い、黒柳の情熱と挑戦の日々が視聴者に響く作品を目指す。

黒柳徹子、ドラマ化に期待と不安

原案となった「トットの欠落帖」は、黒柳が戦後の混乱期に抱いた夢や希望、失敗やしくじりを綴った短編集。黒柳は自身の青春時代がドラマ化されることについて「すごくわくわくします。たくさんの夢や希望を抱えて過ごした日々でしたが、失敗やしくじりも多かった。ちょっと見るのが怖い気もしますが、とても楽しみ」と期待と不安を明かした。

番組概要と期待

「24時間テレビ」は1978年から続く日本テレビの夏の恒例チャリティー番組。今回のスペシャルドラマは、黒柳の知られざる青春時代を通じて、夢を追い続ける姿を描く。タイトルは後日発表予定。芦田の熱演と、戦後を生き抜いた黒柳の情熱がどのように描かれるのか、注目が集まる。