K-popグループStray Kidsが、自身最大規模のワールドツアー「Stray Kids World Tour」を7月30日にローマで締めくくる。2024年8月にソウルのKSPO DOMEで開幕した本ツアーは、34都市で54公演を開催し、総移動距離約28万5000キロメートル、地球7周分に相当する壮大な旅となった。アジア、オセアニア、ラテンアメリカ、北米、ヨーロッパの5大陸をカバーし、グループのグローバルな影響力を証明した。
「dominATE」のコンセプトと記録
ツアータイトル「dominATE」は、ミニアルバム「ATE」と「dominate(支配する)」を組み合わせた造語で、国内外のステージを席巻する彼らの意気込みを反映する。34会場のうち31会場が初公演地で、27会場がスタジアム公演だった。
2023年の前ツアー「MANIAC」ではスタジアム公演が1会場のみだったのに対し、今回はラテンアメリカ、北米、ヨーロッパで計27のスタジアムを制覇。Billboard 200で6作連続1位を記録し、アメリカの音楽賞を複数受賞、さらには世界的フェスティバルのヘッドライナーを務めるなど、Stray Kidsの急成長が際立つ。
13のスタジアムでK-POP初の記録
Stray Kidsは、27のスタジアムのうち13会場で記録を樹立した。サンパウロのエスタディオ・ド・モルンビではK-POPグループ初の公演を開催。北米では、10会場中6会場でK-POP初の公演を行い、アーリントンのグローブ・ライフ・フィールドで2夜連続公演、トロントのロジャース・スタジアムでリニューアル後初の公演を実現。ヨーロッパでは、アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナ、フランクフルトのドイチェ・バンク・パーク、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアム、マドリードのシビタス・メトロポリターノ、ローマのスタディオ・オリンピコの5会場でK-POP初公演を達成。これらのうちアムステルダム、フランクフルト、マドリードでは、アジアのアーティストとして史上最大の単独コンサートを開催した。
パリとローマで歴史的なフィナーレ
7月26日と27日には、パリのスタッド・ド・フランスで8万人収容の単独公演を開催。フランスでの初公演会場の20倍の規模となり、彼ら最大のコンサートとなった。最終公演は7月30日、ローマのスタディオ・オリンピコで開催され、K-POPアーティストとして初の公演となる。この340日間のツアーは、Stray Kidsがグローバル音楽シーンで支配的な存在へと進化する過程を示し、圧倒的なフィナーレで幕を閉じる。