なにわ男子の道枝駿佑(23)が、2026年3月20日(金・祝)に東宝配給で公開される映画『君が最後に遺した歌』で、映画単独初主演を務めることが発表された。2022年に道枝と福本莉子がW主演を飾り、国内興行収入15.3億円、韓国で邦画実写映画歴代2位の観客動員数121万人を記録した『今夜、世界からこの恋が消えても』(通称“セカコイ”)のチームが再結集。三木孝浩監督、音楽プロデュースの亀田誠治、原作の作家・一条岬らが参加する。ヒロインは生見愛瑠(23)が演じ、道枝との初共演となる。
原作は一条岬の感動ラブストーリー
本作は、一条岬の同名小説(メディアワークス文庫、KADOKAWA刊、2020年12月発売)を原作とする。田舎町で祖父母と暮らす主人公・水嶋春人(道枝)は、詩作を密かな趣味とする平凡な青年である。クラスメイトの遠坂綾音(生見)と出会い、彼女の歌唱・作曲の才能と自身の詞を組み合わせることで、人生が一変する。綾音は発達性ディスレクシア(文字の読み書きに困難を抱える障害)により歌詞を書けないが、互いの才能が補い合い、10年にわたる恋が紡がれる。原作は『今夜、世界からこの恋が消えても』のデビュー作に続く一条の第2作で、歌や詩を通じて「生きる中で何を残せるか」をテーマに、切なく温かな感動を呼ぶ物語として読者の支持を集めている。一条は愛知県出身で、本作のヒロイン役を生見が務める点も同郷の縁として注目される。
道枝駿佑の単独初主演と新たな挑戦
道枝は、詩作を通じて綾音と絆を深め、才能と恋に翻弄される春人を演じる。過去に『今夜、世界からこの恋が消えても』で10代最後の主演作を果たした道枝にとって、本作は20代最初の主演作となる。「セカコイ」チームとの再タッグに喜びを語り、「新しい挑戦がたくさん詰まった作品」とコメント。脚本は吉田智子が担当し、原作のピュアな輝きを活かしつつ、10年の恋のハーモニーを描く。道枝は「音楽のように、この美しい物語を熱意をもって紡いでいくことができたら」と意気込みを述べた。
生見愛瑠、歌とギターに1年特訓で挑む
生見は、発達性ディスレクシアを抱えながらも歌唱力で人を魅了する綾音を演じる。役作りのため、亀田誠治のバックアップのもと約1年にわたりボイストレーニングとギターレッスンに取り組み、劇中で歌とギターを初披露する。生見は「新しいことに挑戦するとワクワクするタイプ」と語り、「綾音は私と似ている部分があり、監督から『音楽のような芝居をしてほしい』と言われた感覚を肌で感じている」と明かした。2023年に『モエカレはオレンジ色』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した生見にとって、音楽要素の強い役は新たな飛躍の機会となる。
ティザームービーとスタッフのコメント
解禁されたティザームービー(https://youtu.be/uIPLIjmdMU4)では、高校の校舎で綾音の歌声に導かれる春人の姿が描かれ、2人の運命的な出会いと歌を通じた絆を暗示する。監督の三木孝浩は「二人の想いの変遷をドキュメンタリーのように撮影した。原作のまぶしさと切なさを、てらいのない演技で表現してくれた」と語る。亀田誠治は「劇中の音楽はストーリーを誘う。生見さんの天性の表現力が綾音そのもの」と絶賛。脚本の吉田智子は「メロディのように奏でられる美しい恋に耳を澄ませて」と呼びかけた。一条岬は「最終脚本を読まず、一観客として楽しみにしている」と、映画化への期待を寄せている。
なにわ男子道枝駿佑の俳優キャリア
道枝駿佑は、2014年にジャニーズ事務所に入所し、なにわ男子として2021年にデビュー。俳優としては2017年のドラマ『母になる』で注目を集め、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』でブレイク。2024年には『青春18×2 君へと続く道』に出演するなど、恋愛映画での繊細な演技が高く評価されている。本作は道枝の俳優人生の節目となり、SNSでは「みっちーとめるるの共演が楽しみ」「セカコイチームの再結集に期待」との声が広がっている。
公開情報
- タイトル:君が最後に遺した歌
- 公開日:2026年3月20日(金・祝)
- 監督:三木孝浩
- 脚本:吉田智子
- 音楽プロデュース:亀田誠治
- 原作:一条岬『君が最後に遺した歌』(メディアワークス文庫、KADOKAWA刊)
- 出演:道枝駿佑、生見愛瑠
- 配給:東宝
- 公式サイト:https://kimiutamovie.toho.co.jp/
- 公式X:https://x.com/kimiutamovie