小林元経済安保相も出馬表明、高市氏は岸田前首相に意向伝達

自民党の小泉進次郎農林水産相(44)が、22日告示・10月4日投開票の党総裁選に立候補する意向を固めた。複数の陣営関係者が明らかにした。小泉氏は週末にも地元選挙区(衆院神奈川11区=横須賀市、三浦市)の支援者に伝え、来週に記者会見を開き正式に表明する方向で調整している。

小泉氏、昨年に続く挑戦

小泉氏は昨年9月の総裁選で3位となり、今回が2度目の挑戦となる。前回は第1回投票で国会議員票75票を得て最多だったが、党員・党友票で3位にとどまり、決選投票には進めなかった。世論調査では「次の総裁候補」として上位に名を連ねており、党内では有力候補と目されている。陣営関係者によれば、出馬に必要な20人の推薦人確保の見通しが立っており、水面下でさらなる支持拡大を図っている。

小林元経済安保相も出馬表明

小林鷹之・元経済安全保障相(50)は11日、国会内で記者団に対し「総裁選に臨む覚悟を固めた」と述べ、出馬する意向を正式に表明した。政策勉強会後の会見では「先頭に立って戦うべきだと決めた」と語り、「将来に夢と希望を感じられる日本を作りたい」と訴えた。

政策面では物価高対策に関し、野党が掲げる消費税減税について「聖域を設けずに検討し、野党と誠実に向き合う」と述べ、選択肢から排除しない姿勢を示した。推薦人についても「ハードルは越えられる実感を持っている」と語り、16日に正式会見を開き政策を発表する予定である。

高市氏は岸田前首相に意向伝達

一方、高市早苗・前経済安保相(64)は国会内で岸田文雄前首相と面会し、「出馬する方向で考えている」と伝えた。岸田氏は前回総裁選の決選投票で石破首相を支持しており、旧岸田派の林官房長官も出馬への意欲を示している。

他の候補者の動き

すでに茂木敏充・前幹事長(69)が出馬を表明しており、総裁選は複数候補による争いとなる見通しである。