2026年秋公開予定の映画「踊る大捜査線 N.E.W.」(監督:本広克行)が、10月25日に東京・新宿でクランクインした。主演の織田裕二(57)が13年ぶりに青島俊作役を演じ、約400人のエキストラに追われる大規模な追跡シーンが撮影された。
シリーズ最新作の概要
「踊る大捜査線」シリーズは、1997年にフジテレビ系で放送された連続ドラマから始まった。織田裕二演じる脱サラ刑事・青島俊作と湾岸署の仲間たちが、正義感を武器に事件を解決する姿を描く。スピンオフを含めこれまでに映画9作品が公開され、累計興行収入は500億円を突破している。
最新作のタイトル「N.E.W.」は「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」の頭文字を表す。世代交代が進む中で、青島が信念を貫き「繋いでいく人」として活躍する物語が展開される。脚本は君塚良一、プロデュースは亀山千広が担当する。
クランクインのエピソード
撮影は早朝の新宿・歌舞伎町で開始された。雨が降りしきり一時中止の可能性もあったが、緑の「青島コート」を着た織田が現れた直後に雨が止み、無事に行われた。公開された場面写真では、青島が約400人に追われながら新宿の街を疾走する姿が捉えられている。
27日早朝には、ライブカメラに織田の激走シーンが映り、SNSで話題となった。
織田裕二のコメント
織田は13年ぶりの青島役について、「少しそわそわしながらも、意外に落ち着いて撮影に臨めています」と語る。クランクインの幸運を「本番直前に晴れ間が出て、そんな幸運も『踊る』らしい」と表現し、次のように述べた。
「随分お待たせしてしまいましたが、いよいよ、『踊る』が帰ってきます! 肩肘張らずにやりたいと思っているので、ぜひ皆さんも気楽に、映画館に来ていただけると嬉しいです。」
本広克行監督のコメント
本広監督は、2012年の「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」で一度完結したシリーズの復活を振り返り、「昨年公開された『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』が多くの支持を得て、シリーズの強さを改めて実感した」と明かす。クランクインでは「コート姿の青島は健在。当時と全く変わらない雰囲気で、カメラの前に立った瞬間、『帰ってきた!』と感じました」と興奮を語った。
今作については、「『踊る大捜査線』らしい、子供から大人まで誰もが楽しめる『笑って泣ける』エンターテイメント作品を目指して頑張ります」と意気込みを示す。
解禁日の意義
織田のコメントや場面写真が解禁された10月31日は、1998年に公開されたシリーズ第1作映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」の公開日と重なる。記念すべき日に、新たな歴史が始まった。
シリーズの人気キャラクター
青島以外にも、柳葉敏郎演じる室井慎次やユースケ・サンタマリア演じる真下正義など個性豊かなキャラクターが人気を博している。室井は昨年スピンオフ2作品が連続公開され、真下も2005年に単独映画が製作された。




