テレビ朝日の人気刑事ドラマ「特捜9」が、4月9日から放送される「final season」をもって終了することが決定した。2006年から2017年にかけて故・渡瀬恒彦さん主演で放送された「警視庁捜査一課9係」を引き継ぎ、2018年から井ノ原快彦が主演を務める形で「特捜9」として継続。今回でシリーズ通算20作目を迎え、節目の年に幕を下ろす。
「特捜9」シリーズの歴史
「警視庁捜査一課9係」は、警視庁捜査一課の特別捜査班が難事件を解決する姿を描き、12シリーズにわたり放送された。渡瀬さんの死去後、同じ世界観を継承する形で「特捜9」として新たにスタート。現代社会の問題を反映した事件や、登場人物の人間ドラマを深く掘り下げる内容が評価され、幅広い世代から支持を得てきた。
テレビ朝日関係者は、「20作目という大きな節目で、区切りをつけることになった」と説明している。
井ノ原快彦「役と一緒に育ててもらった」
井ノ原が演じる浅輪直樹は、「9係」第1シリーズでは新人刑事として登場し、これまでの19年間で班長へと成長。井ノ原自身も、V6解散を経て「20th Century」として活動を続ける一方、所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを務めるなど、環境が大きく変化した。
井ノ原は、「この作品に出会えたことが本当に幸せです。『9係』から19年…やり切った感じがしています」と感慨を語るとともに、「役と一緒に僕も育ててもらったという気持ちが大きいですね」とコメント。最後まで初心に戻って浅輪直樹を演じ切る覚悟を示した。
おなじみのキャストが続投
「特捜9 final season」では、これまでのシリーズを支えたキャストが引き続き出演する。小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)らおなじみのメンバーに加え、Snow Manの向井康二が演じる捜査支援分析センター(SSBC)の分析官・三ツ矢翔平も登場。さらに、浅輪直樹の妻・倫子(中越典子)や、監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)など、物語を支えてきたキャラクターたちも引き続き出演する。
4月9日スタート、シリーズの集大成へ
本作では、浅輪直樹が班長としてどのような最終決断を下すのか、そして特捜班メンバーの行く末がどのように描かれるのかが注目される。「特捜9 final season」は、4月9日から毎週水曜午後9時に放送される。