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富山市長選、藤井裕久氏が再選 投票率は過去最低

富山市長選挙 現職の藤井裕久氏が再選 投票率は過去最低の42.96%

任期満了に伴う富山市長選挙が4月20日に実施され、無所属で現職の藤井裕久氏(63)が新人候補を大差で破り、2回目の当選を果たした。投票率は42.96%で、2005年の合併以降で最低を記録した。

藤井氏が大差で再選 10万票超を獲得

開票の結果、藤井裕久氏が10万6515票を獲得し、共産党が推薦する新人の染谷明子氏(無所属・新)の3万4536票を大きく上回った。藤井氏は自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党の4党の推薦を受け、盤石の体制で臨んだ。

藤井氏はケーブルテレビ会社の社長や富山県議会議員を経て、4年前の市長選挙で初当選。今回、2期目の信任を得た。

「稼げる富山市」「幸せ日本一とやま」目指すと強調

当選確実となった藤井氏は、富山市内で開かれた報告会で「うれしさと同時に、身の引き締まる思いでいっぱいだ。人口減少が加速するなかで大切な選挙だった」と述べたうえで、今後の市政運営に向けて意欲を示した。

また、2期目では震災からの復旧・復興や災害に強いまちづくりに加え、「コンパクトシティとスマートシティを重ね合わせたまちづくり」や「稼げる富山市の実現」を掲げ、市・県・国の連携を強化するとした。最終的には「市民が主役で企業が活躍できる『幸せ日本一とやま』の実現を目指す」と語った。

市議会議員選挙では現職5人が落選

同日行われた富山市議会議員選挙には、定数38に対し、現職35人、新人12人、元職4人の計51人が立候補。結果は、現職30人、新人5人、元職3人が当選し、自民党の現職4人と共産党の現職1人が落選する波乱の展開となった。

このうち、政務活動費の不正使用により有罪判決を受け執行猶予中の元市議会議長・村上和久氏は、前回落選していたが、今回2216票を獲得し復帰を果たした。

投票率は過去最低を更新

富山市選挙管理委員会によると、今回の市長選挙の投票率は42.96%で、前回から5.01ポイント低下した。これは平成29年の過去最低記録を4.88ポイント下回り、2005年の合併以降で最も低い水準となった。