パリ発祥のライフスタイルブランド、メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)が、ブランド初となるビューティーライン「キツネ ビアン エートル(KITSUNÉ BIEN-ÊTRE)」を2025年4月30日にローンチすることを発表した。創業者のジルダ・ロアエックは「香りも生活の一部だと考えた」と語り、新シリーズへの思いを明かした。
幅広い展開を続けるブランドの新たな挑戦

2002年に創業したメゾン キツネは、音楽レーベル「キツネ ミュージック(KITSUNÉ MUSIQUE)」、アパレル、カフェなど多岐にわたる分野で独自のライフスタイルを提案してきた。今回の新シリーズは、その延長線上に位置づけられる。新ラインでは、ボディフレグランス、ハンド&ボディソープ、ヘアシャンプー、コンディショナー、ハンドクリームの5つのアイテムを展開する。
デザインと香りのコンセプト
パッケージはミントグリーンをアクセントにしたシンプルかつモダンなデザインで、長年のコラボレーターであるグラフィックデザイナー、カイサ・スタハルが手がけた。ボトルにはクラシックなブラウンカラーを採用し、日本のヒノキやパリの家屋の床材として使われるサンダルウッドを表現。ローズの葉のグリーンを組み合わせ、ラベルにはクラシカルな書体が使われている。
香りの中心となるのは「Note de Hinoki(ヒノキの香り)」で、厳選した原料を高濃度に配合したウッディで瞑想的な香りが特徴だ。調香師のバーナベ・フィリオンは「静けさ、旅、特別な場所と結びついた香り」と説明し、自然への関心や香りの哲学をクリエーションに落とし込んだという。
「幸福」を意味するシリーズ名に込めた思い
シリーズ名の「Bien-Être」はフランス語で「幸福」を意味する。ジルダ・ロアエックは「体と繋がる心が安定し、不安がなく、心地よい感情が落ち着いた状態を指す」と述べ、日本庭園を眺めるときのような穏やかな心の状態を表現したかったと語った。
今後の展開にも期待
今回の「キツネ ビアン エートル」はシリーズの第一弾となる。「ここから始まります」というロアエックの言葉から、今後のさらなる展開への期待が高まる。